127 ページ43
・
「樹が好きになった？」
『ん？』
「俺より樹がいいの？」
『推しは推しだけどそんな比べるものじゃないよ』
「俺と別れて樹のところ行きたい？」
『待って。話飛びすぎてないですかね？』
「飛んでないよ」
なんでそこまで話が飛ぶの？
大我君のこと大切に思ってるのに
それは全く伝わってなくて
なんか少し泣きそうになった。
「泣いたって解決しないから」
『泣いてないし』
「なんで？ねぇーなんでそんなに樹がいいの？」
『そんなこと言ってないじゃん』
「言ってんじゃん」
今までこうやって話し合いしたとき
大我くんはいつも味方でいてくれた。
優しく抱きしめてくれたのに。
今日はとても冷たい…
いつも優しい眼差しが今日は冷たく鋭い
それが苦しくて早く楽になりたい。
そう思ってしまった。
『ごめんなさい』
「何ごめんなさいって。浮気でもした？もうヤッたの？」
『大我くんを検証してたの。ごめんなさい。』
「なに？検証って」
わかりやくす眉を顰める彼
『大我くんは嫉妬してくれるかなって』
「嫉妬？」
『露出したり推し活したらって』
『ごめんなさい』
「それ1人で考えてやりはじめたの？」
『郁奈に相談して…』
「なるほどね」
怒ってるの？怒ってないの？
無表情のその顔からは何も読み取れない。
「樹のために痩せたのもそれ？」
『樹君のためじゃないよ。
大我君減量始めたから私も同じもの食べようって』
「なにそれ、樹が家にきてたじゃん」
『本当にたまたまで』
「ふーん」
なんかニヤッとした？
何を考えているのか全然わかんない。
「じゃーなんで俺に嫉妬させたかったわけ？」
『べつに』
「別になんてことないよね？Aちゃん」
ニヤニヤしながら顔を覗き込んできて
絶対面白がってるよね？楽しんでるよね？その顔
『いやいいから。ほんとに』
「Aちゃんはいつ誰にヤキモチ妬いちゃったの？」
『ほっといて』
「奥さんがヤキモチ妬いちゃったのにほっとくわけないよね？」
『楽しんでない？』
「まさか」
いや、絶対楽しんでますよね？
ね？ってそんな可愛い顔して言われたらさ
アイドル×オタクの争いなんてオタクが秒殺
されて終わりなんですよ大我さん。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あり - この方のお話幸せな時が少なくて苦しい、いつもファンや周りに嫌な事されて可哀想な事が続いてるからそろそろスッキリさせて甘くさせてほしい。 (2023年4月1日 10時) (
レス) @page14 id: 4190cbce49 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 盗撮して拡散した者、デタラメを吐いた者鵜呑みにして報じた記者になんらかの形で謝罪とか罰が下って欲しい、主ばかり辛い😭 (2023年3月29日 10時) (レス) @page11 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唯音
| 作成日時：2023年3月20日 21時
