4日で結婚した話 (ページ38)

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5月4日ページ38

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いよいよ区役所へ。

約束の公園に向かうと俺を待つ彼女。

眠いのかな？

俺の仕事の関係でちょっと早い時間
うつろな目をしてぼーっとしてる。

朝弱いんだなー

新しい一面をみれて顔が緩む。

「おはよ」

声をかけると眠そうな目をパチパチ瞬きして

『おはようございます』って歩き出した。

近くだから歩こうかって

2人で人が多い時間に街中を歩くのは

はじめてかもしれない。

仮に撮られたって発表されるのは

早くても明日で、今日の夕方には報告するから

なんの問題もないけど

そんなこと考えながら歩いていると

先に歩き出したAちゃんを追い越してしまった。

ちょっと距離をあけて歩いてる彼女

「隣おいでよ」
『誰かに見られたら』
「どうせ夕方にはみんな知ってるよ(笑)」

ちょっとだけ駆け足で俺の隣に並ぶ

なんか意外と小さいな。

明るみで隣に並んで

はじめてわかることもあって。

女優さんって背が高い方多いからちょっとだけ小さく感じる

区役所について必要書類を提出した。

これで今俺たちはちゃんとした夫婦になった。

ちゃんとした受理は別日なんだろうけど…

「じゃー今から仕事だから」

『はい。よろしくお願いします』

「こちらこそ。よろしくお願いします」

「夜仕事終わったら行っていい？」

『はい』

律儀に深々と頭を下げて、
夫婦になる時みんなこうなんだろうか。

それだけ伝えてタクシーに乗り込んだ。

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