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はじめての京本さんの実家は
本当に吐きそうで吐きそうで仕方ない。
ネットで"結婚挨拶の仕方"を検索しまくって
めちゃくちゃ挨拶の方法を勉強した。
だって無礼があったらやばいし
第一印象ってめちゃくちゃ大事でしょ？
うちの挨拶なんてあってなかったみたいなもんだし
挨拶も緊張するけど"きょもの家に行く"
なんてオタクとしても本当に信じられない出来事で…
声出すのも震える。
隣を見るときょもも緊張してるのか
こわばった顔をしていて
これ大丈夫？って本当に心配
きょもの声を合図に玄関が開いて
ネットを見ながらイメトレした通りに挨拶をする。
多分ロボットみたいになってる。ほんとしんどい…
リビングに通されて言われた場所に座った。
ネットで見た知識を思い出そうと
頑張ってはいるんだけど…
緊張で全部飛んだ…
でも…
「結婚させていただきますので…」
それは違う。
その前に自己紹介させてくれ…。
飛んだことすら飛んでしまって
挽回するかのように無心で
自分の自己紹介をした。
母「ちゃんとした子でよかったわ〜」
って言われて一体どんな子だと
思われてたんだろうって思ったけど
そりゃ、一日で結婚決めるなんて
普通じゃないから、そう思われても仕方ない…
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作者名：唯音
| 作成日時：2022年12月3日 17時
