4日で結婚した話 (ページ15)

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待ち合わせの公園についた。

どこに行けばいいですかね？って聞くと

家の近くの公園でラッキー

携帯がないから待ち時間ほんとに暇で

ただ、ぼーっと人間観察をしていると

「Aちゃん？」ってきょもの声で呼ばれた。

えー！耳が幸せって言ってる。

電話越しではなくて直接聞くともっときょもの声。

どんな顔だろうってワクワクしながら

振り向くと1人の男性。

帽子にマスクで顔はよく見えない。

待って似てない？

声が似ると顔も似るの？

もうちょっと帽子あげてくれないかな？

　

そう思っていたら、

ご飯行かない？って誘われた。

チャラ…。

でもスマホ届けてもらったし

しかし愛犬が家で待っている。

ちょっと餌多めに入れてきたから大丈夫かな…

ごめん…

って思いながら顔が見たいそして

もう少しこの声が聞きたい。という不純な理由で

一軒だけ一緒にご飯に行くことにした。

お店に入ると個室に通された。

個室か…

良いけど知らない人と個室はちょっと怖い。

　

そう思っていると徐ろに

彼が帽子とマスクを外した。

『え゛！』

似てるなんてもんじゃない。

心臓が飛び跳ねて死ぬかと思った。

おじさんかよってくらい可愛くない変な声が出たと思う。

本人様でした…

まじで？

もう私は夢の中。
記憶がないと言っても過言ではない。
現実？これ現実？

もう酒飲むしかねぇー

お酒の力を借りると楽しくなってきて

もう、友達と話すみたいに話しちゃって

あーやってしまってる…

って頭ではわかってる。

それでも笑いながら聞いてくれるきょもは優しい。

今日カフェで話していた周りの結婚の話を、

きょもにきかれていたみたいで恥ずかしい。

なんて思ってたら
突拍子もなく意味わからないことを言ってきた。

「結婚しよ」って

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