不本意です (ページ9)

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楽しむ② ページ9

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打てる気がしない。ホームランどころか、バットに当たる気がしない。せっかく呼んでもらって、4番に置いてもらってるのに。俺に日の丸はまだ…

「むねくん、これあげる」

負のループに入りかけた時、視界に何かが入ってきた。

「アンパンマン？」

「うん、元気100倍アンパンマン。この前の上着のお礼。」

「なんでアンパンマン？」

「むねくんに似てるかなーって。」

「…おれ、おでん君に似てるって言われてるの知ってます？」

「おでん君？…ふはっ、おでん君。たしかに、似てるかも。あははっ」

「…笑いすぎっすよ」

「あははは、お腹痛い、まって。むねくん、おでんくん、やばい。」

「楽しそうな人がいる」

「源田さん」

「車掌さんきた。二次元組そろった。やばいお腹ちぎれる。ふははっ」

「車掌ってなんすか？」

「…これ」

「ぶはっ」

「あははっ、息、できない。やばい」

「2人とも笑いすぎだって」

「源田さんもめっちゃ笑ってるじゃん。頬骨出てますよ、あはっ」

「それは元々だよ。むね、サイレントで笑うのやめてくれる？」

「くくくくくっ」

「よだれ出るっ、あははっ」

．

部屋に戻ってベットに横になる。

もらったアンパンマンを眺めて、何気なく裏返したら、また笑みが溢れた。

「おっしゃー、がんばろ。」

"むねくんなら大丈夫！！わらって♪(´ε｀ )！"
"楽しもうぜ！"

「この顔文字なんなんだろう」