不本意です (ページ37)

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とあるオフの日ページ37

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「え、Aさん？」

「さとてるくんだ。やっほ」

「なんで一歩下がるんすか」

「気のせい気のせい」

「ほら下がった」

「気のせいだって。ところでどうしたの？」

圧がすごいんよ、あなた。なんてことは口が裂けても言えません。

「こっちのセリフっすよ。ドームっすよ、ここ。何してるんすか。」

そう。この日、私は東京ドームに来ていた。

「ジャイアンツの」

「ジャイアンツ移籍っすか？！」

「君たちの世代ってほんとに、なんというかこう…人の話聞かないよね」

「試合ある日に休んでまでこっちくるってそういうことじゃないんすか？」

「私だってお休みくらいあります。」

「意外っすね。で、ジャイアンツがなんすか？」

聞く気あるのかなこの人。

「…ジャイアンツのトレーナーさんが学生時代の恩師なの。で、他の現場で働いてる先生たちも来るみたいだから、挨拶がてら。」

「へぇ…Aさん、写真撮りましょう」

「やだよ。絶対変なことに使うもん。」

「使いませんって。」

「…絶対だからね」

「阪神ベンチ顔出してくれないんですか？木浪さんいますよ」

「なにその誘い方。」

「だって木浪さんタイプなんでしょ？」

「余計なこというんじゃなかった…後でタイミングみてお邪魔するね」

お顔が素敵って言っただけなんだけどね…

「待ってますね」

@teruaki_sato_8

#遭遇
#ジャイアンツ

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「ねえ何かしたでしょ」

「ん？」

「ん？じゃなくて。さっきから通知が止まらないんですよねぇ。」

「何したんすか？」

「…なんなん、きみ」

「おおっ、関西弁レアっすね」

「Aちゃんだ。どうしたの？」

「ついにセリーグ移籍？」

「みんなこう言うやん。Aさん移籍したらどうです？」

「木浪さんも近本さんも結構いじめっ子気質ですよね…ここに私の味方はいないんですか？」

「いじめてへんよ、可愛がってる」

「そんな可愛がり求めてないです。オフに球場くるとろくなことないな。」

※口調迷子。お許しください。