合宿�� ページ3
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「つ、疲れた…」
キャンプ中はとにかく忙しい。それは毎年のことなので、正直慣れてはいる。
ただ今回のキャンプ いつもとは訳が違う。
国際大会の帯同なんて初めてで、スタッフさんも選手も初めましての人が多い環境…それなりに人見知りな私にとってはそれですら結構大変。
それに“ドリームチーム”なんて言われている今回。メディアをはじめ注目度が半端じゃない。
「キャンプにこんなに人が集まるなんて、聞いたことないよ…」
誰よりも早く起きて、最後まで仕事をして。呼ばれるところは可能な限り足を運ぶ毎日。業務量が多いとは思うが、今回の疲労感は業務量に対してだけではないとため息をつく。
「みんなすごいなぁ…」
あんなにたくさんの人とレンズに追われ続けて、その中で練習をして。一瞬も気が抜けないと思ってしまった。
オリックスのキャンプも年々人が増えてきている。しかしこれは、、、比じゃない。
当てがわれた広めのお部屋の、これまた広めのベッドに身体を沈めて、明日のスケジュールとやることを思い出す。
ｺﾝｺﾝ
せめてシャワーを浴びてから寝たいと思いながらも、眠気はすぐそこまでやってきているようだ。このまま寝てしまおうか…
ｺﾝｺﾝ
「…この部屋？はーい？」
「お、起きてた」
「なんかあった？夜更かしはダメだよ？」
「Aさんも夜更かしじゃないすか」
「いや私さっきまで仕事してたんだけど…」
「コンビニ行きません？」
「え、今から？」
「はい。ろーたんも一緒に。」
「お疲れ様です。」
「2人して夜更かしですか…コンディショニング不良なんて起きたら私が怒られるんだけど」
「夜更かしってまだそんなに遅くないですよ。いきましょうよ。」
「はぁ…ちょっと待ってて」
「さすがAさん」
．
「待っててって言ったのになんで入ってくるかね君たち。」
「Aさん冷蔵庫の中なんもないじゃないすか、はやく行きましょうよ」
「宮城君、人の話聞いてるかな。しかも冷蔵庫勝手に見ないでくれる？あと佐々木君も探検しないでほしいな。」
「僕たちと若干部屋のつくり違うんですね」
「そうなの？同じホテルなのに？」
「Aさん、アイス買ってください」
「だめです。ほら行くよ。」
「けち」
「けちで結構。アイスはオフの前だけにしてください。」
「チョコモナカジャンボ、新作出たらしいですよ」
「…まじ？」
「食べましょうよ」
「…ずるいなぁ」
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作者名：はぬ | 作成日時：2023年11月12日 19時
