反響 ページ12
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おはようの子だれ、めっちゃかわいい
@___
むね、めっちゃいい顔してる
@___
打席入る時も、ずっと祈るように見守ってたんよね
@___ これまじ感動した
@___
ありがとうございます、ウチの子です。
@___ オリちゃんでしたか!
@___ 選手だけじゃなくてスタッフさんにも華があるのね…うらやま
@___ それな
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「バズってるやん」
「なにが?」
「Aさん」
「…なんで?」
「むねとの会話、カメラに抜かれてたみたいっすよ」
「お、話題のAさんじゃないすか。おはようございます。」
「本気で言ってる?」
「見ます?」
「遠慮しときます」
「あははははは、目死んだ」
「笑いすぎだよ…な?!」
「どうしたんすか?LINE?」
"Aちゃん、トレンド入りおめでとう。戻ってきたらBsTVよろしくね"
「どうしよう、グリーンカードって今すぐ取れるかな」
「取っても帰らなくていいことにはなりませんよ」
「企画お願いしとこーっと」
「やっぱり、どんな人シリーズじゃないです?」
「ほんとに可愛くない、あなたたち」
由伸くんと宮城くんにいじられていたところに届いたのは仁藤さんからのメッセージ。わたし真面目に働いてるはずなんだけど、理不尽ってこういうことを指すのでは…
「Aさん、おはようございます!」
「牧くんまでバカにするの」
「じゃあ巨人来ます?」
「岡本くんがいるから行かない」
「えぇ」
「じゃあベイスターズはどうです?」
「牧くんうるさいから嫌ですー」
「おたくの方が賑やかでしょうに」
「ぐう…」
「ぐうの音が出てる」
「流石です」
牧くん岡本くんのでっかい2人と言葉を交わしていたら、今永さんにド正論をぶつけられて何も言えなくなってしまった。
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「Aさん」
いじめっ子たちから逃げて仮眠を取るために部屋へ戻る途中。スッキリした顔のむねくんに声をかけられた。
「おはよ。よく眠れた?」
「ばっちりですよ。Aさんは顔死んでますね」
「徹夜だったんだよね…またあとでねぇ」
「Aさん」
「きのう、ありがとうございました。見てました。大丈夫って言ってくれてたの」
「…わたしは何もしてないよ。ぜーんぶ、むねくんの実力だよ。」
「…」
「でもありがとう。そう言ってもらえると、この仕事しててよかったって思える。」
「うっす。おやすみなさい」
「うん、おやすみなさい」
いい夢が見れそうだ。
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作者名:はぬ | 作成日時:2023年11月12日 19時