Front of the safe 3 ページ12
ニュートは、トランクを足元に置き、金庫の扉が開ききるのを待って中へ入った。お腹のポケットへ金塊や装飾品を入れているニフラーを見付け、息を吐く。
「ハァ、まったく…」
ニフラーはニュートの顔を確認しながらも金塊をポケットへ入れようとするが、ニュートが直ぐに手を伸ばす。ニフラーは逃げようとしたが、お腹が重いのか其処から動けないままニュートの手に捕まってしまう。そのまま足を持ってブンブンと振られると、ニフラーのお腹からジャラジャラと必死に集めた貴金属が床に落ちていく。よくもまあ、ここまで集めた物だと、落ちていく金銀貨を見ながらAは不本意ではあるが感心してしまう。
「もう、ふざけるな。ほら！」
「ちょっと、ニュートもふざけないで」
必死の抵抗か、ニュートの手を引っ掻こうとするニフラーとそれを受け流しながらニフラーのお腹を擽るニュート。金庫の中を覗くAから見ると、どちらもふざけてる様にしか見えない。文句を言っているニュートの声が何だか楽しそうに聞こえるから余計である。
「早くしないと、警備員が…」
Aは途中で言葉を止め、耳を澄ます。遠くからいくつもの足音が聞こえてくる。階段を駆け降りる音に変わると、どうやらニュートも気付いた様で、視線を階段へ向けた。更に、コワルスキーもそれに気付いたのか、階段の方を向いた。バタバタと降りてくる足が見えたことで、コワルスキーは開いている金庫と階段を何度も見返して慌てる。
「まずい…違うんだ、待って！撃つな、撃つな！」
コワルスキーが銃を取り出そうとする警備員に対して声を上げる。Aは足元にあったトランクを素早く拾い、コワルスキーの腕をしっかりと取ると、金庫から素早く出てきたニュートが二人の肩を掴むのを確認し、“姿くらまし”をする。金庫前にいたはずの三人は、警備員の目の前から完全に姿を消したのだ。
Porpentina Goldstein→←Front of the safe 2
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tibiyukip(プロフ) - 花音さん» はじめまして。コメントありがとうございます。プライベート多忙で全然書けてなくて申し訳ございません。コメント頂けて頑張る気持ちが出てきました！ゆっくりになってしまうと思いますが、待っていて下さると幸いです。 (2020年12月12日 23時) (
レス) id: ba1fb87ea6 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2020年12月1日 12時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
tibiyukip(プロフ) - ハーレクインさん» コメントありがとうございます！原作壊さない様に注意していたので、そう言って頂けると嬉しいです。読んで下さる方がいると分かるとやる気が出るので、ゆっくりになってしまいますが頑張って書くので、待っていて下さると幸いです。 (2019年1月27日 18時) (レス) id: e2ffef0477 (このIDを非表示/違反報告)
ハーレクイン(プロフ) - 世界観が原作に忠実で素敵です！更新無理はしないで下さいね！でも待ってます！頑張って下さいね。 (2019年1月27日 17時) (レス) id: 6e522d86ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tibiyukip | 作成日時：2018年12月22日 16時
