大野さんちの成長日記１

毎朝の戦争 ページ3

おはようございます。
ただ今、朝６時半…うちの翔が起きる時間です。


｢翔！早く起きなさい！｣

『あーもう(怒)』

｢早く起きないと遅刻するでしょ！｣

『起きてるわ、うるせーな』

｢なにがうるさいのよ！｣


私は問答無用に布団をめくる。
ブツブツ言いながら起きあがり再び布団をかぶる翔。

｢目覚ましで起きないから、お母さんが起こしに来ているんでしょうが！｣

『…』
はい、出た。無視。


これ毎日よ？本当に嫌になるわ。
まったく！毎日毎日こっちも朝から怒りたくない！


そう彼は絶賛反抗期。
中学生になった頃からジワジワきたよね。
君の反抗期はいつ終わるんだい？


いや、覚悟していたよ？男の子３人だし、家の中が荒らされるそれこそ戦うくらい大変だろうと気合い入れていたよ？

それに反抗期は成長している証拠だと思うし、悪い事だとは思っていない。
でも、やっぱりイライラする(笑)

もう毎日毎日反抗してきやがる。


『うるせーし』『は？』『かんけーねーだろ』『うぜー』etc


人に手を上げることはないけど、ドアをバタン、階段をドタバタあがっていく、物に当たることもしばしば…。はぁ。


あの可愛かった翔ちゃんはどこへ？？あんな素直だった翔ちゃんはどこへ？？はて？？


機嫌がいい時と私たちにお願いがある時だけ話しかけてくる(笑)


翔を起こして、キッチンへ戻る。

『翔ちゃんは起きたの？』って聞いてくるのは、ご飯を食べている和也。
この子は自分で起きてくるから助かるよ…。


｢たぶんもうすぐくると思うよ｣

そこから20分後…

バタン、ダダダダ…
部屋から出てきて階段をかけ下りる翔がリビングへ来た。


『やべー遅刻する。ご飯いらねー。』

｢だから言ってんじゃない早く起きなさいって！｣

『しかたねーじゃん。眠いんだから。』
｢夜中まで起きているからでしょ！何してるか知らないけど！｣


『あーはいはい。もう時間ねーから、母さんのお説教聞いてる暇ねーし』


｢あ、ほら！これ、持ってきなさい！｣
そういって、ウ〇ダーinゼリーとオカズを具にしたでっかい爆弾おにぎりを翔に手渡す。


もう毎日の光景。
私もなんだかんだ甘いから、寝坊してご飯を食べない翔に持たせる用のおにぎりを作っておく…。


通学途中に食べられるように…。

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