ちびれんくん9

▽ ページ13

紫耀side

お薬を口の中に入れて数分後

少しづつお薬が効き始めたようで、呼吸も段々楽になってきたようだった。


廉「ふぅ、しょ…」

「ん−？」

廉「あーと、らく、なっちゃ…」

「ほんと？ならよかった」


廉からその言葉を貰えて凄く嬉しいし、安心した。

見た感じで楽になったかなってのは分かるけど、、

やっぱりそれは見ただけの判断の話しだから。


廉本人からそう言ってもらえるのが一番安心するんだよね。


廉「もう、楽になっちゃから、、これポイ」

「あぁそれはポイはダメだよ？」


もしかしてこっちが目的だったかな、笑


廉「むぅ…」


むぅって、かわいい！じゃなくて。可愛さに誤魔化されんな。俺。


「むぅって拗ねてもダメだよ。廉くんこれのお陰で今苦しいのナイナイしてるんだよ？それ外しちゃったらまた苦しいなっちゃうよ？」

廉「…あ〜い」


良かったぁ。

ちゃんと納得してくれて、酸素マスクから手を離してくれた。


「偉いね。廉」

廉「んふふ」


そう褒めてあげながら頭をふわりと撫でてあげれば

嬉しそうに笑ってくれた。



それから廉が動画を見たい。そう言いだした。


「いいよ。けど具合悪くなったらおしまいだよ？」

廉「あい！」

「ならいいよ。はい、どーぞ」


廉が愛用してるタブレットを起動して

某動画サイトを開いて渡してあげると

慣れた手つきで検索バーに文字を入力して検索してる。


「相変わらず、手慣れてるね笑」

廉「てなれ、てりゅ？」

「あぁ、うん。上手だねって」

廉「んふふ」


それから廉の最近大好きな動画を開いて楽しそうに動画を視聴してる。


「え、俺らの動画も見るの？」

廉「あい！しょーたちのダンシュみたい〜」

「えぇいいけど、恥ずかしいなぁ…笑」


急に動画を閉じたと思ったら俺にタブレットを手渡して

俺らの動画を見せてと頼んできた。


すげー恥ずかしいんだけど。でも廉が見たがってるし、、

そう割り切って検索バーに「King&Prince」と入力すると

バーッと沢山の動画が出てきた。


「はい、好きなのどうぞ」

廉「あーと！」


検索して手渡すと、スクロールして好きな動画を選んでタップする。


「あぁそれ？」

廉「あい！」


そして廉が選んだのは俺らの3rdアルバムのリード曲だった。


廉「んふふ、たのちー」

「この歌好きだね〜」

廉「あい！」


何処曲も好きなんだけど、結構の確率でこれを聞いてる。





＊







＊



それから暫くして岸くんが帰ってきた。

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