強豪ブラジル ページ14
イナズマジャパンは準々決勝まで進んだ。そして準々決勝の相手は…
「強豪、ブラジルです」
監督は対戦相手を発表した。
ブラジルはこれまでの試合で一点も失点していないという強敵。
そんなブラジルがどんなプレイをするのか知るため、子文は準備をした。
軽快は音楽が流れると、突然扉からは女性ダンサーたちが。
彼女たちは数人を連れて行き、踊り出す。
監督は大盛り上がりしているが、ダンサーを呼びたかっただけにしか見えなかった。
圧倒されながら彼女たちが去るのを待つと、今度はスクリーンで映像が流れた。
今度こそブラジル代表に関する情報かと思いきや、映像には監督とナターシャという監督のお気に入りの女性が。
最初は監督のグルメ映像という謎のものだったが、しばらくするとサッカーをやる子どもたちに変わっていた。
ブラジルの子どもたちは小さい頃から路上でサッカーしていることが強さの秘訣。さらに楽しむ心を持ち、サッカーをずっと続けている。
楽しむことこそが強くなる最大の秘訣だと監督も言っている。
ブラジル代表はきっとサッカーを楽しみながらプレイしてくると予想がついた。
自由時間、Aはブラジル代表について調べていた。
ここまで失点せずに勝ち上がるなんて、相当実力が高い。彼らがオリオンだとしても、オリオンじゃなくても手強いのは目に見える。
ブラジル代表の経歴について調べていると、情報が突然途切れた。
『野坂くん、これって…』
野坂と水神矢にも協力してもらっていた。一星も誘おうとしたが、朝から出かけている。
「…間違いない。彼らはれっきとしたオリオンの選手だ」
なぜそう判断したのかというと、彼らがサッカーを始めた時期が書いていないから。一人くらいならおかしくないのだが、どの選手を調べても不明となっていた。
『この経歴だと、今までの選手のように、苦しい思いをしている時に救われた、と見ていいと思います』
「全員がオリオンで、次の試合ではイナズマジャパンを潰しにくるだろう」
「となると、俺たちは勝てない…」
野坂と水神矢は、次の試合では勝てないと予想した。
『ブラジルがオリオンだからというわけではなく、元々の実力も考えると勝てない、ってことですか？』
「それもある。実力が本物な分、何をしようと勝てないんだ」
『それだと…日本は負けちゃうんですか！？』
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