【d!】俺のかわいい後輩くん２【zm】 (ページ17)

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『満足？』
zm｢うん！｣

大量の食べ物とそこそこの大きさのテディベアを持って嬉しそうに返事をするゾムくん。
対する俺もりんご飴やらわたあめやら色々持ってるんですけどね。

zm｢あ、もう８時前だ｣
『もうそろそろ花火始まるか。こっち行こゾムくん』
zm｢？そっち道やないけど大丈夫なん？｣
『大丈夫大丈夫。こっち穴場スポットなんよ』

浴衣で歩幅が狭くなってるゾムくんに合わせて歩く。
ゾムくんの両手は食べ物とテディベアでいっぱいだからはぐれないように腰に腕を回して。

『足、大丈夫？』
zm｢ちょっと疲れたけど大丈夫やで｣
『寮戻ったら足マッサージしないとね。･･･着いたよ』
zm｢わ、ほんまに人おらん｣
『穴場やからね。視界も晴れてて花火見やすいし･･･あっつっ』

ゾムくんのたこ焼きを貰うと予想よりも熱い。
はふはふしてる俺を見てワタワタするゾムくんがめちゃくちゃかわいいけど…。

『今日楽しかった？』
zm｢あたりまえやん！Aさんとだったらどこででも楽しいんやで！｣

少し頬を赤く染めてにっこり笑うゾムくん。
その言葉と表情を見て心臓を撃ち抜かれる俺。
あﾞー、今絶対顔見せれん。

zm｢なんで顔覆っとるん？｣
『殺し文句ってこういうことを言うんですね』
zm｢ぇ？え？、？？｣

訳分からずに首を傾げてるのも可愛い。
なんなんすかね。可愛いの塊じゃねぇか。

zm｢･･･Aさんも、たのしかった？｣
『勿論。今までで一番楽しかった』
zm｢ほんま？｣
『ほんま。こんなんで嘘つく意味ないやん』

ゾムくんの頬を優しく親指で撫でる。
少し恥ずかしそうに俺の手に頬をこすりつけて、嬉しそうに笑う。
そんなゾムくんの顎を掬って俺の顔を近づける。
ゾムくんも俺のやりたいことが分かったのか目を瞑って少しだけ唇を尖らせる。
ゾムくんのソレと俺のソレがくっつくまであと数センチというところで────

ヒューーーッ

ドォンッ

zm｢！！｣
『ありゃ、タイミング悪い』

腹の底まで響くような音に近づけていた顔を離す。
綺麗な花を見ようと顔を夜空に向かせると、胸元を引かれて少しバランスを崩す。
その時に、唇に柔い感覚。

『･･･！』
zm｢んっ｣

数秒くっついていて離れる。
離れた時のゾムくんの顔は真っ赤で、それでいて満足気だった。

zm｢･･･ちゅっ、中途半端はいややんっ！｣
『･･･反則やん』

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落ちが見つからなかった