あの日の言葉を今日も胸に。(( I.Kei ))【完結】

えがお少なかったもん。 ページ8

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2人で廊下を歩いている途中、


ほかのクラスの生徒は教室で授業なのに


まだ廊下を彷徨いている。







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その中を俺とAさんが




2人で歩いているから




ザワザワするのがわかった。








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ほかのクラスで、名前も知らないやつが




ひそひそ話している。








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ひそひそ話って言っても




全然俺に聞こえる声だけど。









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でも俺は慣れてるからいいけど




隣を歩くAさんに申し訳ないと思った。







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だからざわつく廊下を抜けて



2人きりになった後、







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｢Aさん。……あの、嫌な思いさせてごめんね……？｣







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って心の底から謝った。





こんな想いするのは俺だけでいいから。





Aさんの笑顔を失いたく無かったから。









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それなのにAさんは









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｢あー！いまAさんって！笑
''さん''つけるの禁止ね〜？｣








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明るく自然にかわされた。



まるでそんなの聞こえなかった



って言わんばかりに。









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あまりに自然すぎて、



俺のごめんねに返事は無かったけど




だから俺も変に落ち込まずにすんだんだ。









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テンションだって低かった。→←あ〜やっぱりって思ったよ。

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