あの日の言葉を今日も胸に。(( I.Kei ))【完結】

すてきな時間をありがとう。 ページ40

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伊野尾 慧くんへ。




お久しぶり。


この手紙を伊野ちゃんが読んでるってことは


私はもうこの世界にいません。


まず、謝りたいことがあります。


大学行って、勉強頑張ってるよって言ったけど、


本当は、大学なんて行っていません。


高校卒業した春に、病気が進行しちゃって


そのまま病院へ直行でした。


嘘ついて、ごめんなさい。


あと、美容師になって伊野ちゃんの専属になる事を


約束して、本気でなろうとしてたのに、


なれなくてごめんなさい。


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病気のことを黙ってたのは、


伊野ちゃんが見せてくれる笑顔に励まされたから。


それに、話をしてる時間が楽しくて、


そんな事すっかり忘れちゃってたからなんだよ。


だから、自分が頼りなかったとか変な思い込みしないでね(笑)


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どうせ私がいないからって、落ち込んでいるんでしょ？笑


伊野ちゃんに見えないだけで、実は今、近くにいまーす(笑)


あっ、嘘だと思ってるでしょ〜？それはどうかな？笑


まぁ、本当に誰よりも心から応援してるから。


もっと自分に自信もってね。


遠くかも知れないけど、私、本当に応援してるから。


今は逃げ出したいくらい大変だと思うけど、


あの時、私に見せてくれた笑顔をみんなに見せて欲しいな。


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あと、お願いです。


こんなこと言ったら気持ち悪いかもしれないけれど、


私のことを忘れないでください。


あの時間は私の中で1番の宝物です。


だから、伊野ちゃんも忘れないで欲しいな。


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あの時伊野ちゃんが寝てたから、声をかけるきっかけになって、


それから沢山話すことが出来て、嫌なことを忘れさせてくれて、


むしろ、その時間が1番楽しかったです。


ここだけの話、最初に声をかけた時


伊野ちゃんがジャニーズだってこと知りませんでした(笑)


でもそれが逆に良かったのかなって勝手に思ってます(笑)


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最期に。


鬱陶しいかもしれないけど、私のワガママ聞いてください。


1つ目は、髪色を明るめのブラウンにすること。

近々かわいい系男子が流行りそうだから伊野ちゃんが先取りしちゃってね！


2つ目は、いつも笑っていること。

無表情だった時より笑ってた方が素敵だったよ。


3つ目は、自分らしさを忘れないこと。

思ったことは口にしちゃえってやつね！笑
伊野ちゃんのキャラなら大丈夫だと思う！笑


この３つをやってほしな。


あっ！無理にとは言わないからね(笑)



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以上、Aでした。



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