まだまだやれてないこと ページ36
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式場に到着すると、
見慣れた顔がたくさん揃っていた。
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高校の時、影で俺をバカにしてたやつ。
卒業以来、初めて会った。
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けど、そんな奴らをぼーっと眺めてるほど
時間に余裕はない。
だから、まるで他人のようなふりをして、
列に並んだ。
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だんだん俺の番が近づくにつれて、
実感が湧いてくる。
……Aが亡くなってしまったという実感が。
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ご遺族の方も悲しみに溢れている。
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いよいよ、俺の番がきた。
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遺影を見ると、そこにはハッキリとAの顔があった。
遺影の中でニッコリと微笑むA。
その笑顔がなんともAらしくて、
不覚にも、俺まで笑顔がうつってしまう。
この笑顔に何度も救われたんだ。
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それから、棺桶を覗くと、
安らかに眠っていたAがいた。
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血色を良くするために化粧されていたAは
美しかった。
今にも目を覚ますんじゃないかってくらい、
すやすや眠っていた。
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慧「……ありがとうA。」
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俺はそう一言、告げてその場を後にした。
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まるぴん - てぃてぃ来たよ〜!面白かった!これからもよろしくね! (2016年8月23日 15時) (レス) id: 34287fdb03 (このIDを非表示/違反報告)
かほ - 大学服 (2016年8月11日 8時) (レス) id: 42702146b0 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - 。。。さん» ありがとうございます( ; _ ; )私も優しいコメントいただけて嬉しいです。あと少しなのでお付き合いしてください!(;_;) (2016年3月7日 1時) (レス) id: 95f9beef3d (このIDを非表示/違反報告)
。。。 - 目次の最初の文字 (2016年3月6日 18時) (レス) id: 5d72be70ef (このIDを非表示/違反報告)
。。。 - 上から読むとなんか嬉しくなりますね。 (2016年3月6日 18時) (レス) id: 5d72be70ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てぃてぃ | 作成日時:2016年2月26日 23時