count6 ページ6
“真一郎「んじゃまたね。Aちゃん。」"
“A「あの…!真一郎さんと、どこで会えますか?」"
“真一郎「え?俺と会いたいの?」"
“A「あっ…///いやっあの…!///」"
“万次郎「…しんいちろーってバカだからやめときなよ、A。」"
“真一郎「万次郎お前は兄貴をなんだと思ってんだ。あとA『ちゃん』、な?」"
“A「(ドキッ)」“
“万次郎「…Aが真一郎に会いてぇなら俺が会わせてやるから俺に連絡すればいい。」"
“真一郎「…へぇ?んじゃ、Aちゃん、わりぃけど俺に何か用あったら万次郎に連絡してやってよ。ちなみにね」"
そう言って真一郎さんは自分のバイク屋の名刺をくれた。
そして万次郎君が携帯の連絡先を教えてくれた。
“A「佐野真一郎さんかぁ。」"
その後何度か一人で真一郎さんのバイク屋の前を行ったり来たりしては、あきらめて帰ることがあった。
でもいつも万次郎君に見られてたみたいで、
“万次郎「Aは意気地なしだな。」"
なんて言われてバカにされてた。
それで、今日こそは!と思って万次郎君にも協力してもらおうと思って連絡したんだけど、いくら電話してもつながらなくて。
ふと家のテーブルに広がってる新聞の見出しを見て、嫌な予感がした。
“バイク店店主、頭殴殺”
“A「佐野…真一郎?」”
“A「う…そ…真一郎さん…が…?」"
葬儀には行けなかった。
信じたくなくて。
真一郎さんが亡くなったなんて、何かの間違いだって思いたくて。
“万次郎「…A?ごめん。電話。」"
“A「ねぇ…万次郎君。」"
“万次郎「…ん?」"
…
“A「カッコいい人だよね。真一郎さんて。」"
“万次郎「よえーし、オナラくせーし…Aの思ってるほどカッコよくねーよしんいちろーは。…死んじまったし。」"
“A「ねぇ、万次郎君。真一郎さんは死んでない。」"
“万次郎「は?お前…墓の前で何言ってんだ?現実見ろよ!」"
“A「…私たちが忘れないでいれば、死なない。」"
“万次郎「…気安く言うなよ。」"
“A「うん…ごめん。でも、真一郎さんは私のヒーローだから。」"
“万次郎「Aは今でも好きなの?しんいちろーのこと。」"
“A「…好き“だった"。憧れの人だよ、真一郎さんは。これからもずっと。」"
“万次郎「そっか。」"
万次郎君と会ったのも話したのも、これが最後だった。
55人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:miyuu | 作成日時:2022年1月21日 17時