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三ツ谷とAの結婚式から数か月後_
“りあらいず”にて
A「また届いたよ、万次郎君。」
万次郎「今年も100万?」
A「うん。せめて御礼だけでも言いたいよね。」
万次郎「…。」
毎年年末頃になると、決まって100万円が届く。
寄付と書かれているだけで、送付主がわからず、気にかかっていた。
…
万次郎「…久しぶりだな、九井。」
九井「大丈夫か?俺に連絡なんかして。」
万次郎「お前なんだろ?毎年寄付してくれてんの。」
九井「…なんのことだ?」
万次郎「ったく白々しいな。…ありがとな。おかげで助かってる。」
九井「何の話が全然わかんねーよ。…じゃーな。」
万次郎「…電話がつながる時点で、お前しかいねーよ。…ありがとな、ココ。」
万次郎はなんとなく気づいていた。金を作るのがうまかった九井がもしや…と。
…
12月31日。
中野凛音「男だけでずるいー!」
君津メイ「そうだそうだー!」
三上悠人「…んあ?ねむ…。」
葛城憲人「悠人、お前武道さんの後ろなんだからちゃんと捕まってないと落ちるぞー。」
武道「おい憲人!ちゃっかり俺のことバカにしただろ?!」
佐々木一哉「俺…ほんとに三ツ谷さんの後ろでいいんすか?!」
三ツ谷から受け取ったヘルメットを被り、一哉は興奮していた。
三ツ谷「一哉よく捕まってろよ?あと、バイクの音、よーく聞け?」
佐々木一哉「うん!」
万次郎「んじゃ、男衆、行ってまいります。」
A「行ってらっしゃい!」
万次郎君の発案で、元東卍のみんなが“りあらいず”の男の子たちをバイクの後ろに乗せて、初詣に行くことになった。場所はもちろん、“あの神社”だ。
三ツ谷「一哉、どうだった?」
佐々木一哉「すげー…すげー楽しかった!!!!」
三ツ谷「だろ?」
このバイクは、ドラケンの形見だ。
万次郎「今ここにいなかったり、目に見えなくなっちまった奴らもいるけど、俺らの志は、これからもずっと変わらない…よな。」
三ツ谷「当たり前だろ。それに、引き継いでくれる奴もちゃんといる。」
そう言って三ツ谷は優しい眼差しで一哉たちを見つめた。
そして…
万次郎「よし!0時と同時にジャンプするぞー!」
三ツ谷「あと10秒だ!」
3
2
1、
「「飛べー!」」
「「ハッピーニューイヤー!!」」
______
A「今年も良い一年になりますように…。」
みんなで紡いだ幸せ。
そして、これからも。
Fin
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作者名:miyuu | 作成日時:2022年1月21日 17時