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万次郎「名前決まらないなら俺が…」
万次郎の言葉にピクリと反応した三ツ谷は、バッとソファを立ち上がった。
三ツ谷「今決まった。…さいき。」
“彩希”
三ツ谷「漢字は彩りのある、希望ある未来を生きる、って意味を込めた。それから、『さいき』には、自分のために、大切な人のために、何度も立ち上がれる人になってほしい、って想いを重ねたんだ。…彩希、どうかな?」
万次郎「へぇ…。かっけぇーじゃん。」
三ツ谷「彩希…遅くなっちまってごめんな。」
三ツ谷はスヤスヤ眠る息子を愛しそうに見つめた。
A「うん…すごくいいね。」
_こうして二人は、無事に退院を迎え、Aと彩希はしばらく実家で過ごすことになった。
…
…
三ツ谷「ドラケン、そっちでエマちゃんと仲良く過ごしてるか?」
ドラケンが亡くなり、関東卍會との抗争が勃発し、恋人の妊娠·出産、そして父親になり、自身のデザイナーの夢を追いかける日々…怒涛だった。
三ツ谷「明日、マイキーんとこの施設が開所すんだ。お前もちゃんと見てろよ?」
武道「あ、三ツ谷君!来てたんすね!」
三ツ谷「よぉータケミっち!あれ?ヒナちゃんも一緒か?」
ヒナ「こんにちは、三ツ谷さん!…もぅ聞いてくださいよ!」
三ツ谷「おいおい…会って早々愚痴かぁ?(笑)」
マイキーの施設でしばらく働くことになったタケミっちは、「仕事がちゃんと軌道に乗ったら、ヒナと結婚する!」と言っているらしく、「そんなこと言ってたらいつまで経っても結婚できない!」と最近言い合いになるんだとか。
武道「俺も三ツ谷君みたいにバシッと決めて若い父ちゃんになりたいっすけどねぇ…どうも自信と責任感が…。」
ヒナ「もぉ!武道君ほんっとにハッキリしないんだから!!」
三ツ谷「まぁまぁ…。俺も父親になったって言っても、名前決めたくらいしかしてねーぞ。(苦笑)」
ヒナ「また彩希くんとAさんに会いに行きますね!」
三ツ谷「おー。Aも喜ぶし、来てやってよ。」
武道「あ、そういえば三ツ谷君、明日来られますか?」
三ツ谷「開所式だろ?もちろん行くよ。」
ヒナ「久しぶりにみんな集まるんですよね?…明日は賑やかになりそうですね。」
三ツ谷「…あぁ、そうだな。」
ドラケン、お前も来いよ?
エマちゃんと二人でな?
三ツ谷はそう心の中で問いかけ、ドラケンの眠る地をあとにした。
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作者名:miyuu | 作成日時:2022年1月21日 17時