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A「あのさ、東卍のトップって、佐野万次郎君だよね?」
三ツ谷「え?マイキーのこと知ってんの?」
A「知ってるも何も…真一郎さんの弟さんだし。」
三ツ谷「真一郎さん…って、真一郎君のことも知ってんの?!…Aって何者?」
A「…初恋の人だったの。真一郎さん。」
えっ、と少し目を見開いて驚いてる隆をよそに、私は続けた。
A「別に話すことでもないから黙ってたんだけど、隠すことでもないし。」
驚きすぎて言葉を失っているのか、呆然としている彼がなんだか可愛く見えた。
三ツ谷「初恋って…ちょっと妬けるけど聞いてもいい?」
A「…3年くらい前だったかな。お祭りでナンパされたことがあってね。絡まれてるところを真一郎さんが助けてくれたの。お兄ちゃんのフリしてくれてさ。」
“真一郎「おい、…俺の妹になんか用?」”
“A「…っ?!///」”
A「大人でヒーローにも見えちゃったわけ。惚れないわけがないでしょう?」
三ツ谷「ん…わかる気がする。」
A「名前も知らなかったけど、その後偶然バイクに乗ってるところを見かけて、声かけたの。」
”A「あの時はありがとうございました!」“
”真一郎「……?…おー!あの時の女の子!」“
”万次郎「しんいちろー?誰この子?」“
”真一郎「えーと…」“
”A「えと…AAといいます!」“
”真一郎「Aちゃんだってよ。」“
”万次郎「ふーん…俺はまんじろー。」“
”A「あ、…はい。まんじろー君ですね!で…、しんいちろーさん?」“
”真一郎「そそ。俺の弟、こう見えて不良のトップ目指して【東京卍會】っていうグループやってるから、何かあったらこいつ頼るといいよ。」“
”万次郎「何だよソレ!しんいろーのくせにえらそうに!」
”真一郎「兄貴は弟よりえらいんだぞー(笑)」
”A「…仲いいんですね(笑)」“
”万次郎「…///」“
二人の大切な時間だったはずなのに、バイクを止めて、私と話してくれた。
この時は真一郎さんが暴走族のトップだったなんて微塵も感じなかったし、万次郎君が隆の友達だということも知らなかった。
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作者名:miyuu | 作成日時:2022年1月21日 17時