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都内某病院_
Aはベッドの上でスヤスヤ眠っていた。
万次郎「こっちへ来てから…ずっと、具合が悪そうだった。」
三ツ谷「…っ。」
万次郎「…女って、強ぇーんだな。」
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医師「命に別状ありませんし、ちゃんと栄養のあるものを摂ってもらえれば、回復しますよ。」
三ツ谷「…そうですか。ありがとうございました。」
医師「それから…どちらが、パートナーの方ですか。」
三ツ谷「俺です。」
医師「…まだ安定期じゃないので、身体に負担がかかるようなことをしないようによく言ってあげてください。」
三ツ谷「安定期じゃない…?」
万次郎「…まさか、」
医者「妊娠されてますよ。 」
三ツ谷「!!」
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万次郎「俺はAに…どこか母親像を見てたのかもしれない。…悪かった。」
万次郎は立ち上がり、三ツ谷に頭を下げた。
三ツ谷「未遂だったとして、許すよ、マイキー。」
万次郎「…あとでまた殴れよ、俺のこと。」
三ツ谷「当たり前だ。」
万次郎「俺はこれから関東卍會の後始末にいってくる。」
三ツ谷「おぅ。…明日も見舞い来いよな。」
万次郎「…ん。」
万次郎は病院を後にし、関東卍會本部へと向かうのだった。
…
三ツ谷「…一人にしてごめんな。」
三ツ谷は一晩中、Aの手を握り続けていた。
__抗争集結後、関東卍會本部 深夜
明司「マイキーの辞任、それから指名により、俺がこのチームの跡を継ぐ。」
鶴蝶「…異論なし。」
灰谷蘭·竜胆「なし。」
九井「異論なし。」
春千夜「…。」
春千代「で、この後どうするつもり?」
万次郎「…謝罪行脚だ。」
春千夜「俺はあきらめられねぇよ…。」
明司「春千夜。」
万次郎に食い下がろうとする春千夜を、明司は静かに制した。
明司「お前は俺と一緒に来い。…お前とは1からやり直しだ。」
春千夜「…千咒はどうすんだ。」
明司「あいつはもう…大丈夫だ。」
明司は春千夜が千咒を気にかけていたことに、
春千夜は初めて見る明司の柔らかい表情に、
互いに兄としての愛情を感じたのだった。
灰谷蘭「俺らは…今牛さんとこでお世話になります。…無理やり契約させられたみたいなもんですけど。」
灰谷竜胆「…真っ当に生きる最後のチャンスだと思う。」
明司「喧嘩しか知らないお前らに、大人の闇社会は重すぎる。…それでもワカやベンケイに教わるモンがなかったら、そん時こそ”こっち“へ来い。」
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作者名:miyuu | 作成日時:2022年1月21日 17時