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万次郎は千咒の言葉を静かに聞いていた。
真一郎がイザナと自分を繋ごうとしてくれていたこと、血の繋がりはないものの、兄弟の想いがあった真一郎、それを受け入れられなかったイザナ…
この明司、春千夜、千咒の関係性が自分たち兄弟との確執と重なり、それもまた、万次郎の心を強く揺り動かしていた。
千咒「春兄…人の道を外れることだけはだめだ!!」
春千夜「おせーよ…もう!」
千咒「!!」
A「あっ…?!」
万次郎「っ!」
春千夜「…はっ?!なんで…!?」
春千夜の拳を受け止めたのは万次郎だった。
万次郎「遅くねぇよ…春千夜。」
万次郎「俺はイザナの弔いも…って思ってた。俺がみんなを遠ざけて、イザナが望んだ世界を作れば全部丸く収まる…そう考えてた。」
林「でも誰も…笑ってねーんだよな?マイキー。」
三ツ谷「ぺーやん…。」
河田兄弟「気づくのおせーぞ…マイキー。」
武道「スマイリー君、アングリー君!」
千咒「それでもまだ人道を外れるというなら…兄妹喧嘩続けようじゃねーか、春兄。」
春千夜「…っ、どこまでもかわいくない妹だな(ボソッ。」
A「これって…和解…?」
万次郎「…終わってねーよ、まだ。」
三ツ谷「そうだな…てめーとはまだ、“こいつ”のことで謝ってもらってねーからな。」
A「え…?」
そう言って、二人は再び殴り合いを始めてしまった。
でも、さっきと違うのは、二人の表情だ。
九井「おい…A!」
A「あ…この声は…」
九井「てめーよくも痴漢とかほざいたことを…!」
A「ご、ごごごめんなさい!!でも…ああするしかなくて…!」
九井「あぁ?!もういっぺん…」
乾「ココー−−−!!!!!!」
九井「…イヌピー?!」
乾「来てくれると思ってたよココー−−−!!!!」
九井「…お前、俺は今敵だぞ?わかってねーのか…?」
乾が走ってきた先を見ると、そこにはのされた後の望月がいた…。
明司「…やるねぇ、さすがヒロインたち。」
A「明司さん…!!」
明司「俺の目的…真との約束はこれで果たせた。」
A「はい…。明司さんのおかげで、最悪の事態は免れたかと。」
明司「ここからは、約束じゃない。こっちの都合だ。…ちょっと耳塞いでな?」
A「…へ?」
_バンバンバンッ!!!
千冬「?!」
万次郎・三ツ谷「??!!」
武道「銃声?!」
千咒「武兄…!!」
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作者名:miyuu | 作成日時:2022年1月21日 17時