そこはかとなく君を

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三ツ谷「いつぶりだろうな、マイキ―。」
万次郎「昔話をしに来たんじゃないだろ？三ツ谷。」

三ツ谷「…お前、ほんとにマイキーか？」
万次郎「Aなら返さねーよ。」

三ツ谷「…『返さない』って、貸したつもりねぇよ。それに、俺の女ってこと認めてんだな？マイキ―。」
万次郎「…あ？」




三ツ谷「…どういうつもりだ、マイキ―。」
万次郎「あいつは今俺の女なんだよ、三ツ谷。」

三ツ谷「マイキ―…」
万次郎「何度言えばわかるんだよてめーは…俺の」
三ツ谷「マイキー、『俺の』って言うけどさ、Aはお前の女だって一度でも認めたか？」

万次郎「…は？」
三ツ谷「俺にはわかるんだよ。Aの心がお前のものになってないって。」

万次郎「…何が言いたい？」
三ツ谷「マイキ―が求めてるのはAの愛じゃないだろ？」

バキィッ！！

三ツ谷「…っ！！てめー！」

万次郎「…知ったような口聞きやがって…殺されたいんか？」


_ﾌﾞﾁｯ

三ツ谷「殺す殺す…って、いい加減にしろよっ！！俺を殺したところでAはお前のものにならないし、お前の気持ちが納得することもない！！…マイキ―、なんで自分から壊そうとすんだよ！！」

万次郎「タケミっちと合流したのか。」

三ツ谷「は…？」

万次郎「…次に会うときは、殺し合いだ、三ツ谷。」

三ツ谷「なんでそうなるんだよ…ちゃんと答えろよ！！！逃げてんじゃねーよばかやろー！」

…
…


万次郎が去った後、木陰から姿を現したのは今牛だった。

三ツ谷「…結局、マイキ―とはまともな会話ができませんでした。」

今牛「女を返すつもりもなし、と。」


_________________



三ツ谷「…Aが殺されることはないと思います。連絡も取れないし、状況が全く把握できないので何とも言えないんですけど。」


荒師「明司が言うには、元天竺のメンバーが関東卍會に合流したって話だ。」

三ツ谷「…殺人級のメンバーが集結しちまったってことっすね。」


武道「そそ…そんなチームとと…おお俺は…戦おうと…！！」

千冬「落ち着けタケミっち。ってか今さらだぞ相棒。」

柴八戒「でもまさかたかちゃんに女がいたとはなー…ｸﾞｽﾝ」

三ツ谷「(ｸﾞｽﾝ？)…わりいな。あいつを守るために、東卍の肩書きが薄れるまで黙ってたんだ。」

乾「で、具体的にどうするよ？抗争となればもうただの喧嘩じゃ済まねーぞ？」


千咒「…辛気臭ぇな、東卍は。」

三ツ谷「…誰？」

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