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三途春千夜「…なに?その女も一緒にって何考えてんだ?」
万次郎「…。」
明司「この女は元東卍弐番隊隊長 三ツ谷の女だ。」
A「…っ」
そう言って、明司さんは私を万次郎君たちの前に突き出した。
春千夜「…で?三ツ谷の女を連れてきて俺らにどういう得があると?」
明司「龍宮寺の葬式で、元東卍のやつらを見かけた。…今すぐとは思えないが、いずれ奴らは関東卍會に喧嘩を売ってくると俺は思ってる。」
万次郎「…それで、唯一東卍の創設メンバーで仲間に引き入れるであろう三ツ谷の女を人質にとっておけば、簡単に動けると思わない、と?」
明司「察しがいいな、マイキ―は。」
九井「三ツ谷の女ってだけで、そんな価値があんの?この女に?」
万次郎「…黙れ。」
関東卍會一同(…ゾクッ!)
万次郎「武さんの考えはわかった。…ただ俺は、人質って言葉は好きじゃない。」
明司「人質じゃないなら、何がいい?マイキー。」
万次郎「お前、俺の女になれ。」
A「…はっ?」
春千夜「正気かマイキー?!」
九井「女…?!」
明司「…なるほど。」
A「あの…万次郎君?!」
万次郎「春千夜は元六波羅の奴らをまとめてこい。九井は武さんと今後の動きを整理しろ。…話は以上だ。」
春千夜・九井「「…承知。」」
明司「…じゃ、あとは二人でよろしく。」
A「え…?あの…!!」
_バタンッ
万次郎「…」
A「…」
部屋には私と万次郎君だけになってしまった。
万次郎「三ツ谷の女っていうのは…本当か?」
A「うん…付き合って1年ちょっとくらいだけど…
っ!!」
気づいたら、万次郎君に抱きしめられていた。
A「ちょっ…!」
万次郎「なに武さんにノコノコついてきて、俺の女になってんの?」
A「離して…万次郎…君!」
万次郎「それとも殺されにきたの?俺に。」
A「ちがうっ!!!私は!…っ…!」
万次郎「俺は…お前を殺せる。」
そう言って万次郎君は私の首に手をかけた。
万次郎「俺は…っ!!」
万次郎君の手に力が込められる。
A「ま…んじ…ろう…く…」
意識が朦朧としてきたところで、
“明司「マイキ―に君を殺すことは絶対にできない。俺が保証する。」”
明司さんの言葉が頭をよぎった。
A「…っ。」
その言葉が本当なら…
万次郎「…なんで、」
私は抵抗することをやめた。
万次郎「なんで笑ってんの…?」
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作者名:miyuu | 作成日時:2022年1月21日 17時