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A「隆…？」
三ツ谷「…久しぶり。」
恋人同士とは思えない、短くて暗いトーンの会話だった。
久しぶりに彼と会ったのは、彼にとって大切な友達であり、仲間であるドラケン君のお葬式という、惨くて、辛すぎる現実だった。
三ツ谷「…。」
生気がない彼に、どう声をかけたらいいのかわからなかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
松野千冬「何があったんすか…」
林良平「詳しいことはわからねー…ただ、六波羅の奴らに撃たれたって話だ。」
河田ナホヤ「は…？なんでドラケンが…？」
河田ソウヤ「…巻き込まれたってことなの…？ドラケン…」
三ツ谷「お前ら…今はそういう話は慎め。」
千冬・林・河田兄弟「「「…。」」」
千冬「っていうかタケミッちは…？」
瓦城千咒「花垣なら病院だ。」
千冬「…？！」
千咒「…お前ら元東卍だろ？…ドラケンは、私らをかばった。…すまない。」
千冬「は…？あんた…っておい、待てよ！」
林「おい千冬！でけぇ声出すな！」
千冬「…どうなって…んだよ…！！」
焼香を終えて会場を出ると、外には物々しい空気が漂っていた。
雰囲気からして、元東卍の人たちなんだろうか。
本当なら、隆の彼女として紹介してもらったり、やんちゃしていたころの話を笑って話すはずのメンバーなのに。
どうしてこんなことに…。
…
明司「あんたが、Aちゃん？」
A「え？」
声のする方を見ると、これまた強面の男性が立っていた。
A「えっと…すみません、どちら様でしょうか？」
明司「佐野真一郎をよく知る古いダチってところだね。」
A「真一郎さんの…？」
A「…っ！！」
今牛「こんな時に悪いね、ちょっと付き合ってもらえる？」
音もしなければ気配すら感じなかった。
さらに派手な髪形の男性が横に立っていた。
A「…はい。」
私はまた不良と縁ができたのだろうか。
千咒「…帰ろうベンケイ。ん…？誰？」
今度は小柄な男の子？が大柄の男性とともにやってきて、私の顏をまじまじと見つめている。
A「え、えーと…。」
明司「おい、気づかれる前に行くぞ。」
千咒「ん。」
A「…。」
明司はAの視線の先に三ツ谷がいることにとっくに気が付いていた。
明司「(マイキ―が知れば、ちと面倒なことになるかもな。)」
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作者名：miyuu | 作成日時：2022年1月21日 17時
