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――○○会社事務所 会議室
キム「お聞きしたいことがあります。」
「…何でしょうか？」
キム「今、SNS上であなたと思われる人物と…テヒョンのある写真が出回っています。」
写真？私と…テヒョンさん？？
「どういうことですか？」
キム「その前に、」
そう言ってキムさんに差し出された写真。
「…？」
そこに写っていたのは、ジミンさんやジョングクさん、それにテヒョンさん。
キム「テヒョンの着けているピアスに…見覚えは？」
「ピアス…？」
よく見てみると、片耳に少し大きめのピアスをしている。
(あれ…このピアス…)
キム「出回っているといった写真がこちらです。」
もう一枚差し出された写真には、テヒョンさんの片耳と、
(これ、昨日のスタジオの時の？)
テヒョンさんに会釈している私の横顔が対比するようにクローズアップされていて
「ピアス…が同じ？？」
横顔ということもあって、私かどうかは分かりにくいといえば分かりにくい。
でも、ピアスが同一のものであることを示すような写真であることは分かった。
キム「そうです。率直にお聞きします。」
キム「なぜあなたがこれを？」
「なぜって？どういう意味ですか？私が着けているものは間違いなく私のものです。」
キム「片耳しかつけていない理由は？」
「どうして片耳だけってこと…」
キム「テヒョンが着けていたものも片耳用なんです。」
「あの…先ほどから何が言いたいのか全く分からないのですが…」
キム「テヒョンのピアスは…盗まれたんですよ。空港で、ファンによってね。」
「盗まれた…？」
キム「…それで、あなたが片耳しかつけていない理由を教えてもらえますか？」
「まさか…私が盗んだとでも？」
キム「…まずは理由を。」
「片方しかないからです。」
キム「なぜ？」
「もう片方は…失くしたんです。」
キム「元々は2つあったと？」
「そうです。もらった物なので、どこで買ったとかは分からないのですが。」
「あの、これを…。」
私は今日は着けずにバッグに入れていたそのピアスをキムさんに差し出した。
キム「…間違いないな。このデザインです。」
「私を疑っているんですね？」
キム「SNS上で問題になっているんですよ。…もしあなたの話が本当だとしても、証拠にはならない。正直、嘘をついているようにも思える。」
「そんな…」
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作者名：miyuu | 作成日時：2018年10月6日 11時
