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JK・A「「…。」」
再び訪れた沈黙。
でも
JK・A「「…笑笑」」
再び顔を見合わせて私たちは笑いあった。
JK「…ちょっとそこで待っててもらえますか?」
「はい。わかりました。」
―――
ジョングクさんはステージに上がるとポケットから携帯を取り出して床に置く。
JK「…聴いてもらえますか?」
「…え?」
そう言うと、ジョングクさんの携帯からアコースティックギターの音が流れ出した。
〜♪
そして、彼も歌い始める。
(…あれ、この曲どこかで…)
「…。」
JK「〜stars.〜♪}
(あ…れ…?)
胸が締め付けられるような、切ない歌詞とメロディー。
それなのに、包み込むような温かい歌声。
―あの日、
あの時はラジオの雑音も入っていたせいか、気づかなかった。
どうして彼の歌声を知っているような気持ちになっていたのか、やっとわかった。
「…ッ。」
涙が出てくるのと同時に、私は自然と彼の立つステージに近づいた。
そんな私に気が付いた彼は、柔らかい笑顔を私に向けながら歌っている。
―ドキンッ
胸が痛い。
あの日を思い出したから?
それとも…
JK「…〜♪」
歌が終わると、ジョングクさんは少し照れたように笑った。
そんな彼に、私は精一杯の拍手を贈った。
JK「…好きです。」
「…えっ?」
彼はステージを降りると、私と向き合う形になり、
JK「Aさんのことが、好きです。」
真っすぐな瞳で、もう一度、言った。
――――時を同じくして、
“パシャッ”
??「…。」
ステージ裏ではデジカメにジョングクとAが写っていることを確認すると、そそくさとその場所を立ち去る者がいた。
―ドンっ
サオ「うわっ!…いったた…って、す、すみません!(汗)」
誰かにぶつかって床に倒れたサオ。
??「…っ?!」
サオ「…えっ?あ、ちょ、ちょっと…!」
顔を隠すように走り去るその者と、
NJ「ハァハァ…覗くのは…やっぱりダメですよーーサオさーん!」
そこへサオを追いかけてきたナムジュンがすれ違う。
NJ「…ハァハァ、ってあれ…?、今の…??…ってサオさん?!大丈夫ですか?!」
サオ「…あ、…はい!大丈夫です。」
NJ「さっきの人慌ててたみたいですけど、どこかで見たような…サオさん?どうかしましたか?」
サオ「(…どうしてここに?)」
ナムジュンに手を借りて立ち上がりながら、サオはある人物を思い浮かべていた。
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作者名:miyuu | 作成日時:2018年10月6日 11時