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「東京ドームなんて何年ぶりだろう…!」
会場周辺にはBTSのファンで溢れていた。
サオ「ここでライブできるアーティストなんて日本の歌手でも一握りなのに。すごいね〜。」
「本当…すごいね。」
彼らの人気の高さに思わずため息がこぼれる。
サオ「関係者席だから入口はこっち…だね。」
…こういうのもレアだ(笑)
―――
サオ「おおー!さすが良い席だね?」
「うん。」
サオ「テヒョンさんは何でこの席を選んだんだろうね〜?(ニヤリ」
「…意外と適当かもよ?」
サオ「それはないでしょ!ライブ中に何か理由が分かるはず!!…あーテンション上がってきたー!!」
「ちょっと落ち着いてよ…」
程よいステージとの距離。
「ステージからは客席って見えるのかな?」
サオ「んー暗いから公演中はほとんど見えないと思うよ?ただMCの時とか全体的に明るくなる場面があればもしかしたら見えるんじゃないかな?」
「そっか。」
サオ「あ!残念そう!気づいてもらえないかも…とか思ったでしょ?!」
「ちょっと声大きいから!…そんなわけないでしょ!ここにいる皆そう思ってるから!!」
サオ「…それもそうね(笑)」
(そういえば、ジョングクさんの調子はどうなんだろう?)
――キャーーッ!!!
その時、黄色い歓声とともに、突然スクリーンに映像が流れ始めた。
JK「アンニョンハセヨ、ARMYの皆さん。グクです。」
(ジョングクさんだ。)
会場のあちこちからジョングクさんの名前を呼ぶ声が飛び交う。
JK「皆さん、今日は東京ドーム公演に来てくれて、本当にありがとうございます。僕は今、皆さんご存知のとおり、足を怪我していてダンスができません。今日の公演を楽しみに待っていてくれた皆さんに申し訳なく思っています。本当にすみません。」
―大丈夫だよー!
―頑張れグクー!!
JK「でも、今できる精一杯のパフォーマンスを皆さんにお届けすることを約束します。たくさんの感謝を伝えたいと思います。そこで、皆さんに素晴らしい景色をお見せするために、協力してほしいことがあります。」
――何だろう?
JK「ARMY BOMBを僕のソロ曲の時、手元に準備してください。」
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作者名:miyuu | 作成日時:2018年10月6日 11時