And now Dear-2 (ページ25)

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７５．ページ25

「え？…」

会いたいって思ったけど…

サオ「会いたい気持ちがあるんじゃないの？…お互いに。」

「え？お互いに？？」

サオ「もー鈍感もいい加減にしなさい(苦笑)ワールドワイドだろうが雲の上の存在だろうが、関係ないでしょ？」

「…ちょ、ちょっと待ってよ？私別にテヒョンさんのこと…！」

声のボリュームが上がったせいか、周りのお客さんの視線を感じた。

「…。」

サオ「ま、あのピアス事件でテヒョンさんの気持ちは大体想像ついたけど。…A、あんたがあのピアス持っているってことは、まだ“彼”のこと引きずってるの？」

「…っ！」

サオ「…もういいと思うよ。Aが背負うことはないんだよ。」

―ドクンッ

サオ「今まで“彼”のために泣いて、考えて、想って、後悔して…どれだけ時間使ってきた？これからは、AがAのために生きてよ。Aの人生でしょ？」

―ッ。

「…っ、」

涙が溢れた。

サオ「“彼”は間違いなく、あんたの運命の人だった。でも…、ずっと一緒に生きていくっていう意味での相手ではなかった。ずっと一緒に生きていく人は、…その運命の人はきっと他にいて、その人を大事に、ちゃんと守れる人間になるために必要なことを、あんたに教えるために出会うべくして出会った、そういう存在だったんだよ。」

サオの言葉が心に沁みていく。

サオ「運命の人って言っても、テヒョンさんかどうかは分からないよ？だって向こうはワールドワイドハンサムだからね！」

「…それってッ(ﾋｯｸ)確か…ジンさんの(ﾋｯｸ)謳い文句…」

サオ「えッ？！そうだっけ！？」

「…はは笑」

サオ「あはは。…でもさ、本当のところテヒョンさんのことどう思ってんの？」

「…さっき言ったとおりだよ？テヒョンさんのことどうって言われても、仕事で関わった2日で好きとかならないでしょ？」

サオ「…あのピアスさ、テヒョンさんは片耳デザインだって言ってたみたいだけど、偶然だと思う？」

「…それがさ、マネージャーのキムさんに私のピアス見せたとき、『このデザインで間違いない』って言われたの。」

サオ「…確か韓国に留学してた時にピアス失くしたって言ってたよね？」

「確証はないけど…」

…、

サオ・A｢｢…え、もしかして？｣｣

サオ「本当にテヒョンさんと会うの初めて？」

「…え…ちょっと待って…え…？」

必死に記憶を辿る。

…

…

“大学生の方ですか？”

…

…あれ？

あの彼は…？