Game172 ページ12
ﾊﾟｶ「！」
突然問いかけられた声に振り返れば、壁に背を預け腕を組むAが居た
いつから居たのかそんな疑問を掠める中、少しばかりの警戒を残しながら開きかけた扉のノブから手を離し彼女に向き直る
ﾊﾟｶ「...おや...如犠様、このようなところで何を？」
貴「ユズさんの様子を見に来ただけです」
壁から離れた彼女は笑みを零しながら彼の問いかけに答える
ﾊﾟｶ「そうですか」
貴「パカさんこそどうしてここに？」
ﾊﾟｶ「ワタクシめも様子を見に来ただけですよ」
貴「...そうですか」
別室のモニターで監視しているのに？と彼の言葉に疑問を持ちながらも言葉にはせず目を閉じた
ﾊﾟｶ「それではワタクシはこれで...」
ｺﾂﾝ...
革靴を鳴らしながら再び扉を開いき退出しようとした彼に彼女は口を開いた
貴「これが貴方のやりたかったことですか？」
笑みを消したAは睨みつけるような視線で彼を見やる
何に対して...の問いなのかは傍からではきっと分からないだろう
だが、その言葉の意味を彼は理解している
ﾊﾟｶ「...」
ﾊﾟﾀﾝ＿＿
理解しているからこそ彼は何も反応を示さず背を背を向けたまま排出して行った
貴「...ﾊｧ」
取り残されたAは溜息を零すと倒れ込んでいるユズの傍に駆け寄り、手にしていたブランケットを彼女の身体に掛ける
貴「...ユズさん...」
氷のように冷たくなった彼女の手に触れ自身の両手で包み込こんだAは熱を分け与える様に握りしめた
貴「ごめんなさい...」
自分の判断した結果が、この有り様になってしまったことに罪悪感を感じている彼女は他に手立てはなかったのだろうかと自分に腹を立たせた
自分の不甲斐なさに唇を噛み締めていれば視界の端に入った1ピースを手にとる
それは先程パカが置いていったもの
恐らく正解のピースだ
ｶﾞﾁｬｯ
貴「！」
不意に開かれた扉から現れたのは皆を連れて戻ってきたカリンだった
ｶﾘﾝ「ユズ先輩!!」
ｱﾝﾔ「A！なんでここに!?」
貴「先に様子を見にきてたのよ、それよりこれを...」
自分の姿に驚いている面々を他所に掌を見るように促したAは先程拾った1ピースを差し出した
「「「！」」」
ｻﾞｸﾛ「それは...！」
貴「...ユズさんが見つけてくれました」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ティア(プロフ) - りーりーさん» もうすぐですね〜！りーりーさんもですか!!私も楽しみです！電子&本誌で読んでいますよ〜！10巻は特典映像のために単行本予約しましたが笑 楽しみにしてて下さい〜(*^^*) (2020年2月15日 10時) (
レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - もうすぐでナカゲノ10巻発売ですね。私は、特典映像が楽しみです！ティアさんは、漫画の方読まれてますか？ 更新楽しみにしてます(*´∇｀)ﾉ (2020年2月14日 23時) (レス) id: 9214e82942 (このIDを非表示/違反報告)
ティア(プロフ) - りーりーさん» 部返信遅くなりましてすみません！また、お読みいただきありがとうございます！私もその2人好きなので、アンヤくんともちまちま絡ませて行く予定です！引き続きお楽しみいただければと思います(*^^*)更新も頑張ります！ (2020年2月2日 20時) (レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - とても面白く楽しんで読ませてもらってます。ナカゲノでは、カイさんとアンヤ推しなのでいつも楽しみにしています。これからも更新頑張ってください(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 9214e82942 (このIDを非表示/違反報告)
ティア(プロフ) - 美夏さん» 爆発レベルのキュンいただきました！！笑 徐々に距離縮めていきますからね、前よりキュンを膨らませていきますよ〜(о´∀`о) (2020年1月20日 21時) (レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ティア | 作成日時：2019年12月13日 20時
