GAME78 ページ38
キッカ「さあ”ヴェロニカ”...お茶を入れてちょうだい♪」
カリン「......」
”ヴェロニカ”と呼ばれたのはメイド服を纏ったカリンちゃん
キッカちゃんから人形になれと言われた時は疑問を浮かべたが、要はおままごとに付き合えという意味だったようだ
キッカ「今日はそうねぇ...アールグレイの気分だわ」
カリン「...」
キッカ「聞こえないのヴェロニカ!解雇しちゃうわよ!!」
カリン「しなさいよ!むしろ望むところだわ!!」
プリプリと怒るキッカちゃんに怒鳴りつけるカリンちゃん
すると横から面をつけた侍女がカリンちゃんに耳打ちし始めた
「ちょっと...あなた新入り?逆らわない方がいいわよ」
カリン「え?」
「大人しく従っていればあいつらは危害を加えないの」
カリン「だからってこんな...!」
「廃棄されるわよ...お願い我慢して...」
カリン「でも...」
貴「お待たせしてしまい、申し訳ございません」
そんな会話をしている彼女らを他所に代わりにご所望のアールグレイを入れ彼女に持っていく
まさか私が用意するとは思っていなかったのか、肝を抜かれたように目を丸くする
キッカ「...あ..ありがとう」
貴「当然のことをしたまでですよ」
メイドらしく振る舞えば機嫌を良くしたのかニヤリと笑みを浮かべアールグレイを飲み始める
キッカ「さっすが私が見込んだだけのことがあるわね、”ヴァイオレット”♪」
貴「勿体ないお言葉、光栄です」
スカートの裾を持ち上げ会釈をする
_と後ろから私を呼ぶ声が耳に入った
カリン「Aさん...!」
貴「どうかしたの、カリンちゃん」
カリン「どうしたもないです!なんでこんな...」
私が従順に使えていることに理解できないといった様子
そんな彼女に笑みを向け耳元に口を寄せる
貴「今ここで彼女の機嫌を損ねたら、きっとキハチさんが潰しに来るわ」
カリン「!」
貴「それに私たちの本当の”仕事”を熟すためにこれは必要な事なのよ?分かってくれるかしら」
今ここで問題を起こせばカリンちゃん愚か、無実の彼女達をも巻き込んでしまう
カリン「...はい」
納得はしたがそれでも彼女の下につくのが嫌なようで眉間に皺を寄せたまま
そんな彼女を追い込むようにキッカちゃんは指示を出した
キッカ「さあ、ヴァイオレットを見習ってとびっきりのフルコースでお願いね?ヴェ・ロ・ニ・カ♪」
カリン「イラッ...」
貴「はぁ.....ん?」
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作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時