GAME44 ページ4
[ピン・ポン・パン・フェ〜〜〜]
突如ノイズ音と共に聞こえたアナウンス
とても気分を害するような声が食糧庫内に響き渡り一瞬にして空気がピリついた
パカ[グッモーニン!パカでございます。第4ゲームから一夜が明けましたね。皆様ご健勝でなによりです]
本当にそう思っているのか疑わしいところ
次第にみんなの顔が暗くなり始めアンヤくんに至っては怒りをぶつけるようにヒミコちゃんにお茶を頼んでいる
そのやり取りを聞いていたパカも嫉妬心からギリギリと音を立て文句を口にしている
カイコク「おう、これ放送切れねェのかい」
ユズ「堪えるにゃ、カイさん」
貴「機器ごと壊せばいけそうですよ?」
ユズ「落ち着くにゃ、アスなん」
ホルスターに手を伸ばしたところでユズさんに止められたのでここは大人しく聞き入れることにした
パカ[さて本日はめでたいお知らせです。リアル実況開始から一週間でなななんと、再生数が500万ビューを達成しました!]
歓喜の声で機器越しに喜ぶパカ
だけれどこちらは誰一人として喜ぶものはいない
パカ[”ナカノヒトゲノム”リアル実況においてこちらは歴代1位の再生スピード。栄えある13番街担当としてワタクシ大変誇らしく...おもっ....ズビィィィ]
音響機器を通しているため鼻をすする音もダイレクトに響き食事中のアンヤくんたちは顔を青ざめる
それよりも気になるのは_
ザクロ「”13”番街ということはほかにも街があるのか?俺たちと同じようにこうして軟禁状態でゲームを...[忍霧様]!」
パカ[余計な詮索は不要_このステージはタブーに触れた貴殿らへの罰でもあるのです]
カイコク「...」
パカ[無実のメンバーを巻きこみ、今なお危険に晒している...その事実をお忘れなく]
忍霧くんの言葉を止めたパカの声色は一変し低くなる
それはどこからどう聞いても憤慨しているのはやつを目にしないくても分かること
パカ[あなた方が誠意を見せるならワタクシもそれに応えましょう_投降の意思があればいつでも”白の部屋”へ_]
案内しておりますと吐いたパカ一方的に回線を切った
そこまで気分を害したということはやはり見られては行けないものが51階以上にある
それに誠意を見せろと言っていたが、おそらく彼らはそれをしないだろう
なぜなら私もそうしないから
彼らは少しだけ私と似ている部分がある
危険な”沼”に足をつけたがることに_
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作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時