GAME70 ページ30
初めて目の当たりにするキハチさんとキッカちゃんも驚愕している中彼女は続ける
ヒミコ「あっ相手はチート級の強者です。こちらもケンカせず一丸となって...」
ユズ「...そうか、その手があった」
少しして感覚が戻っていくと隣に座っていたユズさんが何かを閃いたようで手を叩いた
貴「良い案でも浮かびました?」
ユズ「ああ、とっておきのがね...」
そう言ったユズさんは未だ眠っているマキノくんを見やると怪しい笑みを浮かべる
そして途端に立ち上がったかと思うとそのまま私たちに司令を出した
ユズ「よし決まったよ、生贄役はアスなんとあっきー、そしてマキマキの3人だ。君たちは一先ずそれに着替えてくれ、説明はその後だ」
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no side
ボォッ
家屋から少し外れた場所へ移動したAたち
キハチから借りた提灯で裏山を進むと少し開けた場所に支柱が幾つも立てられていた
キハチからの言伝の通り、角に設置された松明に火を灯すと辺りが一帯が照らされ儀式用の祭壇が姿を現す
アカツキ「ほぉ〜」
祭壇に目を輝かせたアカツキはRPGっぽいと零しながら興奮している
キッカ「清めの酒です、鬼の好物でもあります」
そんな彼に彼女が手渡した酒は"鬼潰し"と称される大御酒
これを鬼が好むとは...と少しだけ微妙な空気が漂う
受け取った彼は祭壇の端に置きそのまま壇上に正座する
ユズ「いいかいあっきー、君は決して言葉を発してはいけないよ。男だとバレてしまうからね」
アカツキ「はい」
ユズ「もしもの時は裏声で話すんだ。さっき教えたやつ、やってごらん」
アカツキ「ハァイ!ぼくあっきー☆」
....ブフォ
どこがのテーマパークで聞いたことのあるような裏声に彼らは耐えられなくなり思いっきり吹き出した
下品な笑い声が響く中、冷めた目付きで彼らを見るカリンはため息を零す
カリン「完っ然に遊ばれているわね...」
貴「彼女ららしいわね」
反対に口元に手を当てクスリと笑み零したA
するとカリンの隣に居たヒミコが彼女に向き直りそれよりと口を開いた
ヒミコ「Aさんお綺麗です...!」
貴「あら、ありがとうヒミコちゃん」
そう言ったヒミコは目を輝かせ彼女を見やる
今のAは生贄用の白い着物にベールを身に纏いまるで聖女のような出で立ちだ
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作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時