GAME69 ページ29
彼らも風呂場でのことを思い出したようでアンヤくんと忍霧くんは顔を俯かせている
そんな中アカツキくんだけは額に手を置き目を瞑っている
アカツキ「なんでしょう...なにか凄いものを見た気が...」
そう言った彼は頭を悩ませている
思い出せないのも無理はないだろう_なんせヒミコちゃんの閃光弾を食らったのだから
アカツキ「あっ...でも思い出せそうです...!」
「ねえ」
「「「!」」」
それはどこかで聞いたことのあるような威圧感のある低い声
そっと振り返る彼らの背後にはこちらも見たことのあるような冷ややかな表情のカリンちゃんが立っていた
カリン「思い出したら...殴り殺すわよ」
ある意味、別の意味で思い出してしまった記憶に青ざめ後悔の色を浮かべる
まるで鬼のような形相の彼女にみんなの心が一つになった気がした
"鬼がいる"__と
カリン「というかあんたたち、ちっとも反省してないじゃない!」
アンヤ「あ!?そもそもテメーらが入ってきたのが悪いんだろうが!」
カリン「なんですって!?」
再び始まった攻防戦にまたも賑やく広間
アカツキくんが止めには入ろうとしたがそのまま巻き込まれ口論になる
貴「カイコクさんが余計なことを言うからですよ」
カイコク「なんでえ、俺は本当のことを言っただけでェ」
貴「...というより、忘れてくださいとお願いしたはずですが?」
カイコク「なんのことでぇ...」
ユズ「なんだなんだ、修羅場かい?」
ヒミコ「みなさん、どうか落ち着いて...」
他所を向き知らしらばっくれる彼と私の攻防戦が始まり、何故か興味を示したユズさんが乱入
至る所で乱闘が繰り広げられ始めたこの異室でヒミコちゃんが止めに入ろうとしてくれているがそれどころではない
このまま引き下がったらなんだか彼に負けたような気分になる
ヒミコ「落ちつ...お...」
スッ
カカッ!!
視界に入った"それ"に慌てて耳を抑えようとしたが一瞬にして辺りが白い光に包まれ耳を劈くような激しい音が響いた
数秒_身体が麻痺するような感覚に陥り驚きからかドッと胸が鳴り響いた
マキノくん以外の全員が同じ状況になり顔を青ざめる
アンヤくんに至っては畳の上で伸びきっており恐らく気絶しているのだろう
光が晴れ姿を現したヒミコちゃんの両手には新たな閃光弾
それを目にした私たちはそっとその場に正座した
ヒミコ「落ち着きましたか?」
「「「はい...」」」
ヒミコちゃんが格段に強くなっていると確信したのはきっと私だけではないのだろう
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作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時