GAME68 ページ28
貴「...ごめんなさい、面白くってつい」
ユズ「ああ、因みにアスなんは生贄確定だよ」
貴「え?」
アンヤ「たりめーだろ、本物の"娘"がいなくてどーすんだよ」
まあ分かっていたことだけれど、改めて言われるとなんだかとても断りたくなるわ
カイコク「だがAちゃんに務まるのかねぇ...」
横槍を入れるように口を開いたのはカイコクさん
その言葉にユズさんさんたちが疑問符を浮かべるのが分かる
貴「どういう意味です?」
カイコク「鬼は"生娘"を攫いに来るんだろ?Aちゃんには無理があるんじゃねェか?」
なんだか馬鹿にされているようで癪に障るわ
更にニヤリと浮かべた笑みを向けられると身長差ゆえに見下されているように感じる
貴「失礼しちゃいますね、こう見えても私..."処女"ですから」
「「「ブッ」」」
その単語を口にした途端にアンヤくんや忍霧くんたちが一斉に吹き出した
カリン「ちょっAさん//!」
アンヤ「なっなに言い出しやがんだ//!」
貴「あら、ダメだった?」
カリン「ダメに決まってます...!!」
ヒミコ「はわわわ...///」
顔を赤らめている彼女らを他所に頬に手を当てる
ヒミコちゃんや忍霧くんに至っては頭からは湯気を出すほど
それほど刺激を与えてしまったらしい
カイコク「...Aちゃん、そらァ本当かい?」
すると挑発してきた本人が疑念を抱きながら問うてきた
そんな彼に顔を向ければ面食らったように目を剥いていた
貴「本当ですよ」
事実だと口にすればカイコクさんは無言のままこちらを見つめてくる
上下する視線の先を辿れば私の身体を指していた
カイコク「...」
貴「...カイコクさん?」
カイコク「いやァ...つい思い出しちまってねぇ」
彼はそう言うと再び不敵な笑みを向けてきた
これはなにか嫌な予感を感じるけれど、まさか...
ユズ「何をだい?」
カイコク「露天」
貴「!」
やはり予感は的中した
確信に変わったことで私はすぐに身体を隠すように腕を交差させ何故か込み上げてくる羞恥心に彼を睨みあげる
貴「カイコクさん//!」
カイコク「♪」
ユズ「アスなん顔が赤いぞ」
貴「気の所為です...っ//」
羞恥で耐えられなくなり顔を背けると先程よりも濃く色付いた彼らの顔が視界に入った
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作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時