GAME75 ページ35
コオォォ...
あの後、鬼_キハチの好意によりアカツキくんも”生贄”として連れられ私たちは到着するまで大人しく座っていた
祭壇よりも深い奥地を進む途中、キッカちゃんから不審げな眼差しを向けられた気がしたが笑笑って返しておいた
ドスンッ...
「おお〜」
キハチが足を止め、アカツキくんの歓声にそちらを見やれば視界に入ったのはある一つの建屋
それはこの地に似つかわしくにほど大きな御屋敷
ここが彼ら鬼の住処なのだろう
キッカ「おじいちゃん、こいつらを籠に入れるからそこに降ろしてくれる?」
彼女のその言葉に頷いたキハチは指示された場所に私たちを降ろした
キッカ「あんた達!これをいつもの場所に運んどいて!」
手を叩いた彼女の呼び掛けからどこからともなく現れた面をつけた侍女たち
彼女らが引きずってきた代車には大きな鳥籠
包丁をつきつけられたまま、キッカちゃんの指示に従い籠の中へ入ると直ぐ様屋敷の中へ運ばれた
__さて、ここからが作戦開始ね
___________
一方__
「待て鬼ヶ崎」
カイコク「なんでぇ忍霧」
ザクロ「そっちじゃない、こっちだ」
戦闘要因の参加組はキハチの後を追い、彼女らを探しに向かっていた
この山道の中で移動速度が早いキハチの後を追うのは困難だったが、ユズが策を練っていたようで探索用の発信機を手渡された
ユズ[あっきーがいつも首か下げてるカード、アレに発信機をつけておいた]
その言葉を思い出したカイコクは無言のままザクロの持つ発信機に目を向ける
カイコク「(...路々さん)」
果たしてこのゲームのために付けていたのか、そのとも...
そんな考えが過ぎる中でカイコクはザクロが指した方角へ足を進める
カイコク「...行くぞ忍霧」
ザクロ「...」
カイコク「...忍霧?」
彼の気配が止まったことに気づいたカイコクはその場で振り返ると足を止めたザクロが視界に入った
ザクロ「...何をそんなに焦っているんだ?」
カイコク「...!」
まるで見透かされたように問われた言葉に一瞬_息を飲んだカイコクはいつもの渇いた笑みを向けながら否定の言葉を吐いた
カイコク「別に、焦っちゃいねェよ」
そのまま歩を進めたカイコクに疑問を持ちつつザクロも後を追い先を急いだ
カイコク「(...ただ、気がかりなだけでぇ...)」
果たしてそれは何を意味するのか___
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作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時