GAME64 ページ24
パカ「さあ、着きました」
連れてこられた場所は祭り会場から少し外れにある一件の家屋
幾つもの鳥居をぐくって辿り着いた場所だが、先程と違い少しだけ重苦しく感じる
パカ「ワタクシの案内はここまで、あとは中にいる長老から話をお訊きください。尚、今回の実況メンバーは5名以上。ただし隠密中心ステージのゆえ大人数での行動はおすすめしません」
隠密行動は得意な方なので今回は参加しても良いかもしれない
それと、隠密ならきっと彼が動く
パカ「それではご武運を....」
そう言ったパカは一緒に着いてきたパカメラをアカツキくんに手渡してそのまま来た道を戻って行った
取り残された私達は一先ずその長老とやらから話を聞くことにする
だけど異様な空気を放つ家屋に誰一人として足を進めない
カリン「だ...誰か行きなさいよ...」
アカツキ「じゃあ俺行きます」
アンヤ「オイ、待て待て待て!テメー少しは警戒しろ!」
警戒心というものを持ち合わせていないのか彼は早々に足を踏み入れようとしたところでアンヤくんに止められる
アカツキくんのストッパー役は彼が一番適任だ
アカツキ「大丈夫ですよ。長老の家、王の玉座といえばRPGでいうスタート地点です。初っ端から刃物でグサーッなんてことは...」
フラグを立てるようなセリフを吐きながら扉を開くと目の前にはお下げが特徴的な女の子
だが、その手には菜切り包丁が添えられ威嚇するように息を漏らしている
「「!」」
「う...わあぁぁぁあ!!」
ガッ
ガシャン_
カイコク「その物騒なモン離しな、お嬢ちゃん」
叫び声を上げながら目の前の二人に切りかかろうとした少女だったが、瞬時に動いたカイコクさんにより止められ包丁を手放した
音を立てて落ちた包丁を直ぐ様忍霧くんが拾い上げる
その場に崩れ落ちた少女は身体を小さく震わせた後、止められた彼の方を見やった
「お...鬼.....?」
カイコク「?」
顔を青ざめながら涙ぐむ彼女はカイコクさんを見て"鬼"だと言った
彼のつけているお面を差しているのかは分からないが、恐らく今回ゲームの主軸だろう
「どうしたんじゃ」
すると奥からもう一つの人影が見え暗闇から姿を現す
「...お、おじいちゃん...」
おじいちゃんと呼ばれた人物は杖を着き腰を低くしてこちらに歩みよる
恐らくパカが言っていた長老だろう
「大丈夫じゃキッカよ、その人らは鬼ではない。皆の者失礼した、こんな所ではなんじゃ奥に入りなさい」
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作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時