GAME40 ページ42
ユズ「カイさんはアスなんが好きなのかい?」
道中突如投げかけられた言葉にカイコクは驚きの眼差しを隣を歩くユズに向ける
カイコク「なんでェ急に」
ユズ「いやー、さっきのカイさんがどうも必死そうだったからさ、そうなのかなって思っただけにゃー」
カイコク「ああ、あれはAちゃんがまた無理しそうだったんでねぇ...」
そう口にしたカイコクは先程の光景を思い出す
月光に照らされた彼女が儚げな表情で点を仰いでいたこと
そして帰り際に一変して見せた妖艶な笑み
彼女が何を企み_行動しているのが分かり兼ねるがとても興味深い存在だ
だからこそ彼女を考察したいため無理をされたら困るのだと言い聞かせる
だかそれ以前に心配していることに変わりないのだが当の本人は気づいていない_
_________________
アンヤ「くかー...」
待機となった私は目の前でぐっすりと眠るアンヤくんをじっと見つめる
ユズさんと用心棒に任命されたカイコクさん、マンイーターの採取に出向いた忍霧くんとアカツキくん
半数となった食糧庫は先程とうって変わってとても静かだ
カリン「Aさん、ヒミコちゃんがお茶を入れてくれたんですけど飲みますか?」
貴「いただこうかしら」
お礼を言ってカップを受け取ると布越しでもわかるほど温かかった
カリン「...腕、大丈夫ですか?」
貴「ええ、大丈夫よ」
カリン「本当は直ぐにでも手当した方がいいんですけど、ここには器具か無いみたいで...」
隣で項垂れるカリンちゃんにクスリと笑みを向けて手にしたカップに口付けた
カリン「でも、これが終わったらちゃんと手当てしましょうね!」
そう言って一変して元気になったカリンちゃん
喜怒哀楽がとても豊かに出る彼女はとても目の保養になるからつられるように口角が上がる
貴「そうね、心配してくれてありがとう」
笑みを向けばほんのりと頬が染っていく彼女は恥ずかしそうにカップを口にした
そんなやり取りをしていると突然目の前で横たわっていた彼がムクリと起き上がった
カリン「ビクッ..!」
アンヤ「.....」
貴「おはようアンヤくん、はいこれ飲んで」
アンヤ「......はよ...ます...」
寝起き数秒の彼は声が掠れて寝ぼけているようで目も半開きだ
手渡したカップを口にした途端にドアの開く音が響いた
ガラッ
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます!頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです!更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティア | 作成日時:2019年8月18日 12時