検索窓
今日:19 hit、昨日:16 hit、合計:170,610 hit

GAME23 ページ25

「アスなん」


貴「?あ、ユズさん」


アスなんと呼んだのは彼女_ユズさん
第二ゲームの待機時に少しだけ話をしたが、ちゃんと話すのは初めてだ
彼女は集められた実況者の中でも最年長という話をパカから聞いた


ユズ「アスなんはこのゲームどうする?」


貴「すみません、私もパスで。次のでお願いします」


ユズ「わかったにゃー、アスなんはこの後暇かい?実はタワーの30階に大きな露天風呂を見つけてねえ」


貴「露天ですか...いいですね」


ユズ「そうだろ〜、カリリンと行くんだがアスなんもどうだい?」


貴「すみません、今回は遠慮しておきます。少し街の様子を散策してみたいので」


ユズ「そっか残念だ。また今度一緒に入ろう」


貴「ありがとうございます。その時はまた宜しくお願いしますね」


ユズさんからのお誘いを断り街の方へ歩きはじめる
露天風呂...行ってみたかったがそれより先に気になることがあるため今回は諦めよう



___________________



ゲノムタワー付近の街中に移動した私は手当たり次第付近の建物内にを散策する
ここにきて初めて思った違和感_それは私たち以外に人がいないということ


こんなにも多くの建屋が並ぶのに私たち以外の人影は一切見受けられない


今現在日本にいるのかそれとも外国にいるのか、そもそもここが現実世界なのか
それすらも分からない異常な空間


貴「推理ゲーム好きとしてはこの謎を解明したいところね」


腕を組み口元に持ってきた手を見てふと思い出した


貴「そういえばナノチップが埋め込まれてるんだったわ」


黒の手袋をしているから忘れちゃうのよね...
左手の手袋を外して腕に表示されたカウンタを観れば今も尚、数字が回っていた


人がいないのに閲覧数はカウントされている...
ということは至るとこで盗撮されている映像がどこかに流れて、ここではない別の場所に閲覧者がいるということ


その閲覧者があのゲノムタワーにいるとしたら_

”51階以上は立ち入り禁止”

その線も考えられる_仮にそうだとしてもきっとそれ以外にも仕掛けがあるはず
それよりももっと見られてはいけない”なにか”


貴「クスッ...やっぱりこの場所が相応しいのかもしれない」



そうして私はゲノムタワーに向かい足を進めた

GAME24→←GAME22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
187人がお気に入り
設定タグ:ナカノヒトゲノム , 実況中 , 鬼ヶ崎カイコク   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます!頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです!更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ティア | 作成日時:2019年8月18日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。