13番街もう一人の実況者

PROLOGUE ページ1

この世界には、不可思議な出来事が起こると言われているゲームが存在する＿



有名実況者なら誰もが一度はプレイしたことのあるゲームでもあり、特にクリアを目前とした者たちが一夜にして失踪していくという怪奇現象


世の中では未だ解明されていないこの事件は、連続少年少女失踪事件として瞬く間に世間に広がり、不安の色を漂わせている


その失踪事件が、ネット界では”失踪ゲーム”と称されている一つのフリーゲームから起こっているなどと馬鹿げた話にしか過ぎないのだろう




”失踪ゲーム”＿即ち『ナカノヒトゲノム』




そして＿今夜もまた、そのゲームを実況プレイし
失踪ゲームの餌食となるものが一人＿＿







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




[おめでとうございます！]




実況終盤に突然表示された謎の当選メッセージ
称賛の言葉が大きく表示されたその下には概要なのか
数行の文が記されている



「...やっぱり、本当にあったのね...」



着けていたヘッドホンを外し画面の文字を目で追いながら口を開く



[選ばれしカリスマ実況プレイヤーの貴女に『ナカノヒトゲノム』クローズドステージのプレイ権限を与えます]



隠しステージのプレイ権限....
クリア目前でこの権限を与えるってことは何か意図があるはずだけど....ん？



「[なお、この権限は放棄・譲渡等できません...これよりお迎えにあがります...？]」




これって...あの失踪事件の始まりとかじゃあ...






まさか.....ね

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