GAME38 ページ40
ﾕｽﾞ「アスなん！無事だったかー！」
漸く食糧庫へ辿り着いたと同時にドアを開ければ既に中にいた皆が一斉にこちらに顔を向け笑みを浮かべてくれた
ﾕｽﾞ「遅かったら心配したよ」
貴「すみません、ご心配をおかけしました」
苦笑いを浮かべているとユズさんの後ろにいたザクロくんが私の腕に気づき問うてきた
ｻﾞｸﾛ「...如犠、その腕」
貴「？..あぁ、ちょっとね」
黒布の上に巻いているせいか主張するように白い腰紐が目立つ
そのためいやでも目に入ってしまう
ﾋﾐｺ「大丈夫ですか？」
貴「軽く掠っただけよ、大したことじゃないから」
ﾋﾐｺ「後でちゃんと手当してもらった下さいね」
貴「そうね、ありがとう」
眉を下げ心配そうにしてくれたヒミコちゃんに笑みを向け頭を撫でるとそのやり取りを見兼ねたアカツキくんもまた、不安げな表情でこちらに近寄る
ｱｶﾂｷ「すみません、俺たちのせいで...」
貴「大丈夫気にしないで。それよりアンヤくんは？」
ｱｶﾂｷ「見ての通り爆睡中です。どうやらここ数日寝てなかったみたいで、寝不足で倒れちゃったみたいです」
すぐ近くで横たわる彼に視線を落とすと鼾をかきながら深い眠りについているようで、頭に乗っている林檎が絶妙なバランス加減で耐え落ちる気配がない
その様子が面白くて思わずクスリと笑みを落とすとその場に座り彼の頬をつついてみた
ｱﾝﾔ「ゔゔ....」
貴「ﾌﾌｯ..本当だ、全然起きないわね」
唸り声を上げる気配がない彼にアカツキくんも目を光られ反対側の頬をつついた
頭に林檎を乗せ両頬をつつかれているという何ともカオスの状態
その状態を少し続けているとユズさんが突然口を開いた
ﾕｽﾞ「とりあえず全員揃ったし、さっきの話の続きをしよう。アスなんとカイさんにはまだだかマンイーターの件だ。アスなんはカリンちゃんもどきのマンイーターに合っただろう？」
貴「はい」
ﾕｽﾞ「おそらくそれがミミクリー･マンイーターだろう」
私たちが出くわした偽カリンちゃんはマンイーター
しかも姿形をそっくりそのまま写し出す擬態
ｱｶﾂｷ「クリア条件は”殲滅”ですしあれ一体だけじゃないと思います」
ｶﾘﾝ「うぇ...」
そう＿殲滅ということは単体でなく複数いることになるわけで、その全てが先程のように擬態と化す恐れがある
そう考えると当の本人はとてつもなく嫌だろう
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます！頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (
レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです！更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティア | 作成日時：2019年8月18日 12時
