GAME27 ページ29
50階フロアへ足を付けた途端背後から何かが閉まるような音が響いた
何事かと振り返ればほんの数秒まで駆け下りていたはずの階段が消え、目に映るのは通路を遮るように降りた鉄板だった
ｻﾞｸﾛ「防火シャッターが降りている...」
ｶｲｺｸ「なんでえこんなのが...」
「大丈夫ですか？」
「「！」」
背後から掛けられた声に咄嗟に振り向けばそこにいたのは少し前に話題に上がった人物だった
ｶｲｺｸ「...Aちゃん」
ｻﾞｸﾛ「如犠！どうしてここに」
貴「街の散策が済んだのでタワー内部を散策してました。もしかしたらた思って50階に居ましたけど、案の定でしたね」
見知った顔に警戒の色をときながらゆっくりと彼女に近づき息を整える二人
一方で予想していた通りの行動をしていたことに眉を下げながら笑みを向けるA
ｶｲｺｸ「いつから気づいてたんでェ？」
貴「パカさんの後を追って私たちと別れたときです」
ｶｲｺｸ「(...やっぱりか)」
彼女の伝言を聞いたときから動向に気づかれていると感じていたカイコクはその言葉を聞いて確信する
それと同時に彼女の鋭い洞察力に興味が沸いた
ｻﾞｸﾛ「とにかく助かった、ありがとう」
ｶｲｺｸ「ところで、これはAちゃんがかい？」
カイコクが指した方向には先程の防火板
階段の入口は完全に封鎖され昇降できなくなっていた
貴「はい、非常用に完備されていたので使わせていただきました。...追われてるんですよね？一先ず下に降りましょう」
Aの言葉に頷き50階で停められていたエレベーターに乗り込み下の階へ降りる
ドアが閉まると安心したように息をつく彼らに笑みを向け階層表示板を見上げる
ｶｲｺｸ「...51階であいつに見つかった」
貴「！」
ｶｲｺｸ「その時にあいつの顔を見た...けど全然思い出せねえ...」
貴「...そうですか...ザクロくんも？」
ｻﾞｸﾛ「ッ...いっいや、俺は見てない」
貴「？」
彼に問いかければ身体を仰け反らせながら顔を逸らされた
疑問を浮かべるAの後ろでニヤつきながらザクロを見つめるカイコク
ｶｲｺｸ「そういやお前さん、女子が苦手なんだっけか」
ｻﾞｸﾛ「なっ！ちがっ！」
ｶｲｺｸ「ほれ」
ｻﾞｸﾛ「!?」
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます！頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (
レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです！更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティア | 作成日時：2019年8月18日 12時
