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学校が休みの日、掃除をする風磨くんたちの手伝いをしてふと玄関に向かうと郵便受けに封筒が入っていた。

手にして見ると知らない名前でその封筒を持ってリビングに戻った。

『ねぇ、聡くん。』

そう呼ぶと聡くんは手を止めてこちらを見てくれて、風磨くんは掃除機を止めてくれた。

『どうしたの??』

『中島健人っていう人、知り合い??』

そう聞くと明らかに風磨くんの表情が動揺に変わった。

『...っ..。』

『...マリちゃん、どうしてそんなこと聞くの??』

『これ。』

そう言って差し出したのは先程の封筒。

『宛先が風磨くんで差出人が中島健人ってなってるから。』

『...っ..。』

『...風磨くん??』

僕の言葉にすごく辛そうに表情を歪めていて、聡くんが近づいて側に寄り添った。

『大丈夫??少し座ろう。』

聡くんの言葉に風磨くんは小さく頷いた。

支えられて座った風磨くんは今まで見たことがないくらい苦しそうで、僕はその場に立ち尽くした。

『...マリウス。』

『...なに。』

『...開けて。』

『...いいの??』

『...ん。』

そう言って風磨くんは僕を見た。

まっすぐなその目を見て、僕は引き出しからハサミを取り出した。

そして丁寧に上の部分を切って開け、中から紙と包装された細長い箱を取り出した。

『...手紙とプレゼント??』

そう呟くと聡くんが僕に近づいてきた。

『...貸して。』

そう言って聡くんが手を差し出してきて、僕は素直に渡した。

聡くんは僕が渡した物を風磨くんの前に置いた。

『...風磨くん。』

『...。』

『そういえば、今日は二人の記念日だよね。』

『...っ..。』

『...見てあげたら??』

『...っ..。』

『風磨くん。』

聡くんがそう呼ぶと風磨くんは深く息を吐いた後、ゆっくりと手を伸ばして紙を持って見つめた。

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設定タグ:ふまけん , 菊池風磨 , 中島健人   
作品ジャンル:恋愛
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sz all担 - 更新頑張って下さい。 (2019年12月15日 21時) (レス) id: 64c6d97e11 (このIDを非表示/違反報告)
yukine(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2019年8月24日 22時) (レス) id: bb3b31a640 (このIDを非表示/違反報告)
れもんてぃー - 更新楽しみにしてます☆頑張ってください! (2018年12月19日 17時) (レス) id: cb8a59094f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:seri | 作成日時:2018年12月13日 12時

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