二十七話 ページ29
後半、俺はベンチだった
他のメンバーは久坂を避けたプレーを続ける
知ってるよ。そういうの。俺も昔やられたから
自分のために他人の感情をゴミみたいに捨てるんでしょ
久坂も久坂なりに頑張ってる
でも、実力がねー
「行くぞ、必殺タクティクス、大砂漠砂嵐！」
オー強い強い。おかげでまた一点取られちゃったじゃん
そのあと、相手側は久坂を小馬鹿にするようなプレーを続けた
「この程度で俺達に勝とうなんて笑わせるぜ。この弱虫野郎が」
あの程度で俺に勝てると思ってるなんて笑わせるよね
「おんどりゃぁぁぁぁぁ！」
あーあー、キレちゃった
ああいうキレやすいのってマジウザいわホント
「駄目だ久坂！」
「この俺が弱いだと！？俺の強さ、てめえの身体で思い知れェェ！」
殴りかかろうとした久坂を止めたのは、松風だった
「久坂、これは喧嘩じゃない！仲間と…俺達と一緒にサッカーをやるんだ！」
「やってんだろうが！」
「やってない！サッカーは喧嘩じゃない。たとえそれで勝っても、そんなのは本当の強さじゃない」
阻害してたやつが何言ってんだよ
俺から見ればアンタの言ってることは全部きれいごとでしかない
「弱いより強い方がいいに決まってる！」
正論だね、でも
「今のお前のどこが強いんだ！」
久坂と松風で言い争いをしている。俺だったこの隙に点を決めちゃうけどな
で、途中で不良が乱入してきた。久坂が恨みを買ったグループらしい
「邪魔だなあ」
俺は小さく呟いた
不良もこれまた見事に地雷を踏み、髪が変わるほど、久坂は怒りをあらわにした
そして、殴りかかった
でも、殴られたのは松風
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東雲歌音(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます！これからもがんばりますので、応援よろしくお願いします！ (2016年9月6日 20時) (
レス) id: 132304d9ff (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - とっても引き込まれる感じがしてとっても面白いです！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: 6ca175061e (このIDを非表示/違反報告)
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