十九話 ページ21
薄らと脳裏によみがえる記憶
『あーあ、あそこで誰かさんがミスしなきゃもっと楽に勝てたのにな』
それでも僕、二点決めましたよ
『あれじゃねえの？まだフィクスセクターに従ってるとか？』
前は従えって言ってたじゃないですか
『裏切る可能性はあるってこと？』
僕がいつ、あなたたちに逆らいましたか？
『中途半間な気持ちの人とは、戦いたくないですね』
「見てるだけでもいいからサッカー部来てみてよ」って言ったのは君だよね、松風君
『どちらにせよ、同じだとは思われたくはないな』
ほら、突き刺すような神童先輩の目
知ってます？僕はあなたの弟なんですよ
父親は違うけど、同じ女から生まれた
この人たちにあるのは侮蔑と嫉妬。戦力として誘っておきながら、本能で追い出した
おかげで心も身体も崩壊して……
知ってましたか、あなたたちが踏みつけた時、僕は痛みを感じていたこと
知ってましたか、あなたたちが何か言うたびに、僕は心で泣いていたこと
知ってましたか、あなたたちが溜まった欲を発散したとき、僕は本気で死にたいと思ったこと
でも、僕は一度だって自 殺なんてしなかった
いつかは同じところで笑いあえるってそう思ってたから
そんな僕の儚い希望は父親の会社が倒産したときに闇に消えたけど
アハハ、思い出して来たらマジで殺したくなってきた
もういらないだろ。友達なんて。俺は本物の家族を手に入れたんだから。
似た境遇の家族。
中には俺より悲惨な死に方をした奴もいた
復讐しなきゃだろ。じゃなきゃ、俺達が報われない
全人類が絶望の内に死んでくれたら俺たちはそれでいいんだよ
それで、満足なんだ…
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東雲歌音(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます！これからもがんばりますので、応援よろしくお願いします！ (2016年9月6日 20時) (
レス) id: 132304d9ff (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - とっても引き込まれる感じがしてとっても面白いです！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: 6ca175061e (このIDを非表示/違反報告)
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