初恋マイホーム SZ.SS

4 話 ページ4

勝利は荷物の整理を手伝ってくれているんだけど...









気まずい。




ｶﾞｻ ｶﾞｻ




「......あ、ありがとうね。

びっくりだよね、本当さー！
まさか勝利んちって」




中学の時ってどんなふうに話してたっけ。




「高校どう？まだサッカー部？私はまぁ、帰宅部っていうか〜

てかさ同居のお約束っていうか？お風呂とか絶対覗かないでよ〜

マジでぶっとばすし！ ｱﾊﾊ」




ﾍﾟﾗ ﾍﾟﾗ



私だけすっごい喋ってるんだけど...




「おい」




ｸﾞｲｯ




「え」




顔近っ！




「うひゃあっっ！」




ﾄﾞﾀｯ！



後ろに下がった勢いで壁に背中をぶつけた。




「いたた...」


「...ﾌｯ！ お前緊張しすぎ！」




わ、笑った。




「見てるこっちがいたたまれねぇ...ｸｸｸ」


「あああ！！

何!？なんか用でしょ!？」


「いやこれは開けていいのかなって」


「それは箱に何か書いてあるでしょー」




...何これ。読めない。




「.........」


「変わってないなー ﾋﾋﾋ」


「うぐうぅ......どーせっ！高校生になっても私は何も変わってません！」


「...あぁ、でも」




ｻﾗｯ



勝利は私の髪に触れた。

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