【凪のあすから】深海から発して【木原紡】

7話。 ページ9

＝光side＝

海村に降りた途端に村のおっさん共に捕まった。

おっさん共は今朝、Aが漁船と接触した事を知っていた。

それについて怒っていたり、自分らの畑の魚を採られたり、『お船引き』をしないだとか。

昔は船に乗って若い女が海神様の生贄として海に流されてたけど今では人間じゃ可哀想という事で木彫りの『お女子様』を作って菓子なんかと一緒に流してた。

でもそれをやめるって知っておっさん共はずっげぇキレてた。

まぁ、俺には関係ないんだけどな。

ふと顔を上げると『うろこ様』という海村(汐鹿生)の守り神が住んでいて俺の親父が宮司をしてる『鳴波神社』の階段の上でAが立っていた。

左手には『みたまび』(漢字が分かりませんでした。)を入れる鉄籠(てつかご)。

右手には、うろこ様への供え物を持っていた。

でも俺はそんなAを無視って素通りするとAは何か言いたそうに俺の後ろを付いてきた。

光：「なんだよ。」

A：「うぅっ」

カシャンと音を立てる鉄籠。

そしてAの躊躇い(ためらい)の声。

光：「俺とお喋り、しないんじゃねぇの？」

俺の問いかけに答えず下を向いているA。

…ったく。

光：「…みたまび、か。

そっちは煮物？

うろこ様に？」

Aはコクンと小さく頷いた。

俺は『ハァ…。』と大きく溜め息をついた。

光：「…悪かったよ、今日は。」

A：「…っ。うんっ!!」

凄く嬉しそうに笑うA。

ホントにこいつは可愛い奴だ。

俺が居ないと何も出来やしないんだからな。

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全くAさんと紡くんの絡みが来ない…。

アニメ沿いに物語を書くのって大変＾＾；

でも頑張ります!!

8話。→←6話。

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