【凪のあすから】深海から発して【木原紡】

10話。 ページ12

＝光side＝

『A−ちゃーんっ』

俺とちさきに要はAの家にやってきた。

何故かというとAが待ち合わせ場所に来てないからだ。

すぐ家からAの母さんが出てきて、

Aの母：「あら、迎えに来てくれたの？」

ホント、Aに似てるよな…。

おっとりしてる部分とかさ。

ちさき：「Aは？」

Aの母：「それがね、部屋から出てこなくて…。」

部屋から出てこない？

どーゆー事だ？

光：「あ、俺行ってきます。」

俺は地面を強く蹴り上げてAの部屋の前のベランダへ降りた。

鍵は開いていてよく見るとベットの奥に座り込んでいる。

…制服を着て。

ったく、行く気あるんじゃねぇか。

光：「どうしたんだよ。」

A：「来ないでぇぇぇぇぇっ!!!」

そう言ってAはうろたえている。

一体なんだよ…。

A：「こっち来ないでぇ！来ちゃダメ！痛っ！」

Aは右の膝を手で隠した途端に『痛い』と叫んだ。

は？

骨折でもしたのか…？

咄嗟(とっさ)にAは膝から手を離した。

その膝には『魚面そ』があった。

しかもその鳴き声がなんともブサイクだった。

光：「うわ…。

うろこ様に呪われたな。」

A：「酷いよぉ…。」

光：「あいつ、大人げないんだよ…」

俺は傍に置いてあった軟膏薬をAの膝の『魚面そ』に塗った。

すると『魚面そ』は凄まじい音を立てた。

A：「こ、この音やだぁ…っ」

光：「ぷっ、あははは!!屁ぇ、してるぞ、屁。」

A：「オナラじゃないよぉ！

絶対、誰にも見せられないよぉ…!」

そう言ってAは涙目で俺に訴えてきた。

光：「誰にもって、俺に見せてるじゃん。」

A：「ひぃくんは良いの！」

光：「っ///」

『ひぃくんは良いの！』という言葉を聞いてちょっと嬉しくなった。

なんか俺だけ特別みたいでさ…。

光：「これ、巻いとけ。隠れるだろ？」

A：「うん…。」

俺は水色のハンカチで『魚面そ』を隠した。

女子は男子と違ってスカートだからな。

この『魚面そ』を見せたくないならこうするしか無いだろ。

光：「細っせぇ脚…。」

A：「え？」

光：「あっ、いや…。」

俺とAは立ち上がり下で待つ、ちさきと要の所へ降り学校へ向かった。

作者から。※必ず見てください！→←9話。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す