まだ間に合う ページ13
それから数週間後、私は依頼である少女を殺すように頼まれた。
標的の名前は沖田A。
依頼人の話によると、別の世界からトリップしてきたんだとか。
何だよそのファンタジー設定。
普通に考えてありえないでしょ。
私はそれから1週間程標的が一人になるのをずっと待っていた。
待ってたんだけどね…?
杏
｢太宰治…標的から全然離れないじゃんか!!｣
そう、太宰治。
標的と同じ武装探偵社の社員。
そして標的の恋人。
標的を愛しすぎて一時も離れたくないらしく、ずっとついて回っている。
こっちもそろそろ仕事したいんだよなぁ。
離れてくれないかなぁ。
杏
｢いっその事殺す…か?｣
そんな事を考えていたら、探偵社のビルから標的と太宰治と国木田独歩が出てきた。
何でも私の調査をしに行ったんだとか。
そして好機がやって来た。
話はよく聞こえなかったけど太宰治と標的が喧嘩をしたらしく、標的が何処かへ走り去って行った。
私はその後を追いかけて、路地裏で泣いている標的に声をかけた。
いろんな事を私に話している時の彼女はとても可愛くて、守ってあげたくなった。
私のモノにしたいと心から思った…けど
杏
｢それでもやっぱり貴方は私のモノになってくれない
だったら…貴方を殺してあげる!!｣
｢僕はこんな所で死なない!!｣
僕を目掛けて異能が向かってくるけど、目の前に氷の壁が出来て僕への攻撃が防がれる。
杏
｢氷……？｣
｢これは僕の異能力、魑魅魍魎。
妖の能力が使えるっていうものだよ｣
杏
｢何それ……まるでバケモノみたいね｣
｢いや、まあバケモノだけどね。
でも…彼らはみんなが思ってるよりもずっといい子たちだよ｣
唯寂しくて、自分の存在に気づいて欲しくて悪戯をして嫌われてしまう。
どう接していいか分からなくて、結局自分を傷つけてしまう。
｢杏もそうだったんでしょう？｣
杏も本当は自分の存在に気づいて欲しくて、愛が欲しかっただけなんだと思う。
一人の家族を自分の異能で殺してしまい、
初恋の相手に自分の告白を無かったことにされて、
他の人を好きになっても裏切られる。
｢自分の存在価値が分からなくなったんじゃないのかな｣
杏
｢違う｣
｢誰でも良かったなんてことは無いでしょ？｣
杏
｢違う｣
｢今でもまだ、彼のことが…｣
杏
｢違う!!!｣
杏はそう叫びながら地面に座り込んでしまった。
｢まだ、間に合うんじゃないのかな｣
そう言って私が目をやる先には杏の初恋の相手が立っていた。
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#Black Tiger(プロフ) - ウィスキートリオさん» ありがとうございますっ!!テスト期間なので終わるまで放置しようとしてたんですがそんな事を言われたら書くしか無いですね(*`･ω･´)続き投稿しました! (2017年3月7日 23時) (
レス) id: 1b20837b06 (このIDを非表示/違反報告)
ウィスキートリオ - 続きをお願いします！ (2017年3月7日 16時) (レス) id: 462cac2113 (このIDを非表示/違反報告)
#Black Tiger(プロフ) - ちゃちゃまるさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(´；ω；｀)更新頑張ります!! (2017年2月13日 19時) (レス) id: 1b20837b06 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃまる(プロフ) - 流石ですね！展開から目が離せません！更新頑張ってください(*^^*) (2017年2月13日 19時) (レス) id: 20afa9c782 (このIDを非表示/違反報告)
#Black Tiger(プロフ) - らいおん@蜜柑ニートさん» 報告ありがとうございます。オリフラ外しました!そう言ってくれると凄く嬉しいです!!更新頑張りますね( *｀ω´) (2017年2月5日 14時) (レス) id: 1b20837b06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃川 | 作成日時：2017年1月22日 10時
