29 安心して、あなただけ ページ29
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「いつもとは違うちゅーって…」
TH「ん？」
「どんなの？」
私はテヒョンとしかこういうことをした経験がないから、テヒョンとしたことがないことは一切分からない。
TH「…ふふ。教えてあげるから早く舌出して」
テヒョンはそんな何も分からない私を見て、まるで安心するかのように表情を緩めてみせた。
けれど私はやっぱりなんだか恥ずかしくて、素直に舌を出さないでいると。
TH「A」
私の名前を呼んで、早くこうしろと言わんばかりに舌を出すテヒョン。
恥ずかしさをなんとか噛み殺して、恐る恐る舌を出すと。
TH「…いい子」
テヒョンは満足そうに、けれどどこか大人の色気を纏った悪い笑顔を見せて、私の頬を大きな手で包み込むと私の顔へと影を落とした。
思わず舌を引っ込めてしまいそうになるのを堪えて、けれど何が起こるのか分からないから瞳は閉じれなくて。
テヒョンも同じように赤い舌を覗かせたのが視界の端に写って、そしてこの冷たい空気の中でテヒョンの熱い舌が自分のものに触れたのを感じた。
いつものように口内で舌が触れるのとはまた違う感覚に、思わず舌を引っ込める。
TH「あ、こら」
けれどテヒョンは逃してくれない。
テヒョンは逃げる私の舌をすかさず指で捕まえて、私の唾液がテヒョンの長い綺麗な指を濡らす。
TH「まだなんにもしてないでしょ」
テヒョンは濡れた瞳で私を見下ろすと、ゆっくりと指を離して、そして代わりにそこに熱い舌をそわす。
私の舌を味わうかのようにねっとり絡めて、それはいつものこと。けれどそれが互いの口外で行われているというのがいつもとは違う。
温かい口内で絡む熱い舌より、冷たい空気の中で絡むそれになんだか普段よりも興奮を煽られるような気がした。
テヒョンは舌を絡めると、私の舌を唇で緩く吸う。
そうこうしていると、もうどちらのものか分からない唾液が私の顎を伝っていって。
テヒョンの腕を思わずぎゅっと掴むと、テヒョンはようやく私にいつもどおりの深いキスを落とした。
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ナノカ(プロフ) - ここあさん» ここあさんありがとうございます！ひゃ〜嬉しすぎてスクショしました！（笑）早くこちらの続き書けるように頑張りますね。いつもありがとうございます愛してます(*^^*) (2020年8月24日 21時) (
レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - こんばんは！もうすでに何回も読み返しました。ナノカさんの文章って読むだけでその背景が頭に映し出されてドラマを見ているみたいです。続きが気になってまた睡眠不足かな(´;ω;｀) (2020年8月9日 0時) (レス) id: 0e5cf05a43 (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - ナオコさん» さすがナオコさん！私のことよくお分かりで…！（笑）波乱おこしまくります！繊細で儚げ…嬉しくてにやけました！ナオコさん今日も大好き！！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - メグさん» メグさんありがとうございます（ ; ; ）そんなそんな…と思いつつもにやけてます（笑）ゆっくり更新頑張っていきますね！お心遣いありがとうございました！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - ココアさん» まだまだお話長くなりそうなので是非最後まで覗いてやってください！ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノカ
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年4月30日 17時
